圭吾「おーい。起きろ」
天野「うっ・・・うう」
俺は・・・落ちていた。
殴られて気絶していた。
野田「おっ。起きたか」
天野「・・・負けたんか」
圭吾「当然やろ。5秒で
もう終わってたわ」
天野「5秒・・・」
そんなにあっさりと・・・
負けるとは思ってなかった
強くなるためにいままで
やってきたのはなんだった
自分自身が悔しくなった。
圭吾「まぁ気にすんなや。
俺も負けたんやからな。
ちなみに俺は9秒や」
野田「勝ったも負けたも
ないんちゃうかな?俺は
現役やないんやから」
天野「いや・・完敗です。
なんにもできへんかった」
野田「なんにもさせへん
ようにしたからなぁ~」
圭吾「また難しい事言う」
野田「そう?まぁやり方は
色々あるっていうことや」
圭吾「教えて下さいよ」
野田「やだ。面倒くさい」
天野「これが・・・伝説か
あかんなぁ・・・強いわ」
野田「伝説やないっての」
天野「7代目・・・ひとつ
だけ聞いていいですか?」
野田「ん?なに?」
天野「俺・・・中3まで
いじめられてたんですよ。
そんな俺が総長として
やっていい思いますか?」
圭吾「はぁ?お前・・・
いじめられてたんか?」
野田「俺がいいも悪いも
言う事はないねんけど。
5代目ルシファーの総長が
決めたんやったらええやろ
前総長が現役の時に選んだ
次の代を誰も文句言えへん
まぁ。いじめられてたとこ
から総長にまでなったって
ことは大変やったやろな。
並大抵の努力じゃできん」
圭吾「そっか。そうやな」
天野「俺なんかじゃ・・・
あかんと思ってますけど」
野田「俺もそうやったなぁ
多分みんな最初はそういう
感じで思ってると思うわ。
でもなんとかしてんねん。
なんとかできてんねんや。
並大抵の努力じゃできん事
をやったお前はできるやろ
前総長に恥をかかすなよ」
天野「俺・・・実はずっと
これでよかったんかなって
何回も思い返すんですよ。
5代目と目標が違って・・
間違ってるんかな?って」
野田「なーに言ってんの?
正解か間違いかなんてのは
誰にもわからへんねんや。
ただな。迷ったらあかん。
選んだ道を正解にするねん
俺が現役の時の悪魔連中に
俺はそう教えてもらった。
そんでそう見せてもらった
後悔しながら行動すんな」
天野「7代目・・・」
後悔しながら行動すんな。
この一言で俺は救われた。
俺の中でスッキリとした。
抱え込んでいたものが全て
消えていった感じだった。
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