天野「俺と・・・喧嘩を
してください」
野田「えっ?やだ」
即答で断られていた。
天野「お願いします」
圭吾「何考えてるんや?
お前・・アホちゃうか?」
天野「うっさい。黙れや」
野田「なんかわけあんの?
さっきから圭吾に嫉妬して
いるみたいやけど」
圭吾「嫉妬?まっさかぁ。
そんなんないでしょう?
こいつも総長ですから」
天野「いや・・・ある。
俺は・・・前に・・・」
去年圭吾に喧嘩を売って
やられたことを話していた
圭吾は覚えていなかった。
圭吾にとってはどうでも
いいような事みたいだった
そして昨日圭吾にリベンジ
しにきたのにボロボロで
やられた後だった。
こいつに勝つ為に・・・
ここまでやってきたのに
全て崩されやりばのない
感情があったから・・・
7代目を倒せば俺の方が
強いと思わせられる・・
野田「やっぱええなぁ。
現役っていうのはな~」
圭吾「何がいいんです?」
野田「熱をもってるやん。
年取るとなくなるねんや。
立場もあるし個人的にも
動けなくなってきてな」
圭吾「動いてますやんか。
理由欲しいだけでしょ?」
野田「うん。まぁそやけど
よし。じゃあ受けてやる。
圭吾。お前立会人な」
圭吾「あーあ。マジですか
止めるの難しいですよ」
天野「じゃあ・・行くぞ」
野田「うん。なんでもええ
現役の力を見せてくれや」
お互い構えをとった。
俺は違和感を覚えていた。
天野「これは・・・違う」
何か・・・質が違っていた
体が恐怖で動かない。
野田「動かへんのやったら
俺からいっておこうかな」
シュッ・・・ドスッ・・・
バッ・・・バアアン・・・
天野「ごふっ・・・」
左ジャブをかわしたと同時
に右脇腹に激痛が走った。
左は虚で右が狙いだった。
しかも死角を作り見えない
ように右脇腹を殴っていた
そして気づいた時にはもう
投げられて受身がとれずに
倒されていた。
野田「覚悟は・・ええな」
ドッ・・・ゴッ・・・
ガッ・・・ドッ・・・
マウントをとられ殴られる
腕でガードをするけど・・
ガードをしたらしたで・・
すぐに関節を極めにくる。
極めにくるのを外そうと
思ったらまた殴られる・・
地獄のようだった・・・
それに・・・容赦がない
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