第909話 挨拶

2023年5月19日

第33部-強者と弱者-

t f B! P L
天野「マジ・・・ですか」

圭吾「マジや。マジ。
ちゃんと挨拶しとけば?」

??「あぁ。ええよええよ。
俺に挨拶とかいらへんで。
つーか俺伝説ちゃうしな」

天野「・・・えっ?」

??「困るねん。現役に挨拶
させるほど偉くないしな」

天野「なんや?この人・・
なんで威張らへん・・・」

普通OBとなると威張る。

現役の連中よりもでかい
態度をとってくるのに・・

??「俺は過去の人間や。
そんな過去の人間がなぁ。

現役より偉そうにできへん

やっぱ今の時代ってのは
現役が偉いもんやからなぁ

現役に言えることもないし
言う事もあらへんからな。

せやから現役が簡単に頭を
下げる必要もないねんや」

天野「・・・っ」

同じ・・・だった。
現役が・・・一番偉い。

それは八巻総長が最後に
俺に教えてくれた事だから

圭吾「野田さんはもっと
威張っていいと思いますよ
俺らその方が気合入るし」

野田「アホ。威張れるか。
だいたいなぁ。勝手に伝説
とか言われても困るねん。
ほとんど違うことやから」

圭吾「そうなんですかぁ?
喧嘩無敗なんですよね?

他にも警察と戦ったとか
広島で強い奴らシバいた
り野村に乗り込んだとか」

野田「うーん。警察は違う
あれは俺が聞いただけや。

それに喧嘩はよく負けてた
どうしても勝たれへん連中
がおったからなぁ・・・

広島もなぁ。なんか違うし
野村はなぁ。あの人おった
からいけただけであって。

つーか全部あの人がらみや
俺一緒におっただけやし」

圭吾「よくわからへんけど
おとつい俺ら潰されかけて
伝説はほんまや思いました

たった3人に潰されそうに
なると思ってなかったし。

ほとんど野田さんにやられ
てしまいましたけど・・」

野田「あー。竜と虎が
手伝ってくれたからなぁ。

あいつらシノギのくせに
よく動いてくれるねんな」

2人の話を聞いていると
どうやらほんまみたいだ。

圭吾がやられたなんて・・
信じたくなかったけど・・

天野「ちょっといいですか
聞きたい事があるんです」

野田「ん?なに?」

天野「ほんまにそいつを
やったんですか?」

圭吾「あぁ。ほんまや。
完膚なきまでにやられた」

天野「じゃあ・・わかった
7代目・・お願いします」

野田「ん?なんやの?」

俺は7代目に頭を下げた。
そして・・・頼んだ。

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