第907話 腑抜け

2023年5月17日

第33部-強者と弱者-

t f B! P L
天野「あぁ。ルシファーや
6代目が会いに来たって
言うのを言ってくれや」

??「6代目?名前は?」

天野「天野や」

??「天野?総長の?」

天野「あぁ。そうやけど」

??「失礼しましたぁ。
すぐ連絡を入れますので」

天野「あっ・・・ああ」

突然態度を改めていた。
しっかり教育ができてた。

??「会うそうです。
こちらへどうぞ」

天野「悪いな」

そいつの先導でついていく
周りを見渡すと怪我をして
いる者がやたらと多かった

抗争の後か?と思った。
これは相当やる連中だと
思った。

そして・・・

??「お連れしました」

圭吾「あぁ。ありがとう」

先導してくれた奴は一礼を
して持ち場へ戻っていった

天野「お前・・・マジか」

俺は・・・驚いた。

圭吾「ははっ・・悪いな。
初めて会うのにこんな姿で

まぁ適当に座ってくれや」

天野「あっ・・・ああ」

圭吾は全身に怪我をしてた

内出血や青アザはもちろん
包帯に絆創膏をしていたし
顔は腫れ上がっていた。

圭吾「6代目ルシファーか
なかなか挨拶にいけなくて
手間とらせたんかな?」

天野「いや。それはええわ
それよりお前のその姿は
なんやねんや・・・」

だいたいの予想はつく。
だけど違っててほしかった

圭吾「しばかれたんや」

天野「やっぱり喧嘩か・・
そんで・・負けたんか?」

圭吾「あぁ。完敗やった。
タイマンやったのになぁ。
一方的にやられてしもた」

天野「完敗?お前がか?」

圭吾「あぁ。それに初めて
怖いって思った・・・」

天野「お前。ルシエドの
総長なんやろ?怖いって
言ったら士気下がるやろ」

圭吾「士気を下げんかった
からみんな大怪我したんや
あれは俺の判断ミスやった
士気下げとくべきやった」

天野「おい・・・てめぇ」

まさか・・・圭吾がこんな
弱音を吐くと思わなかった

あの時の圭吾に負けた俺達
はいったいなんだった?

そう思わせるほどだった。

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