第903話 代替

2023年5月13日

第33部-強者と弱者-

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八巻「喧嘩が強くてもな。
人はそうついてこーへん。

信頼があってもな・・・
人は簡単に裏切るねんや。

俺が5代目総長なった時は
天野の言ったように強さを
求めて抗争ばっかしてたわ

そうなったら下の者はなぁ
離れていくだけやった。

そんでな。暴走した力は
俺では止めれなくなった。

総長が事の発端やのに何も
できんくなってもたんや。

強さを示してもあかんねん
強さを示す総長は3流や」

天野「でも・・・俺は
それさえもできないのに」

八巻「しなくてええねん。
やる必要ないねんからな。

俺の失敗を次の代がする
必要はあらへんねんから」

天野「でも・・・」

八巻「総長っていうのはな
必要とされる者がなるねん

うちの連中にはな・・・
必要とされる者がおらへん

みんな自分事ばっかりや。
他人の痛みも知らへんわ」

天野「他人の痛み?」

八巻「天野が俺に教えて
くれたことや。お前はな
他人の痛みを知ってるねん

そういう奴が必要やねん。
少なくともそう思った」

天野「でも俺には八巻総長
みたいにできませんって」

八巻「それにな。6代目は
5代目と同じようにせんで
もええねん。総長が違うと
カラーも変わるからな。

6代目は6代目の好きに
やったらええねんからな」

天野「俺が総長で納得する
人って誰もいませんよ?
八巻総長が積み上げたのが
なくなってしまいますし」

八巻「その時はそん時や。
終わるなら終わればいい」

天野「なんで・・・なんで
そんな事言えるんですか」

八巻「どうにかなるもんや
俺が5代目引き継いだ時も
今の天野と一緒やったわ」

天野「・・・えっ?」

八巻「俺は4代目の作った
ルシファーをもっと大きく
したいと思ってたんやけど
無駄に抗争ばっかりしてて
結局人が離れていってな。

力で押さえつけるように
なってしまってたんや。

結局そこに信頼もなくて
人は簡単に離れていった。

せやからやり直してな。
遠回りして今に至ったんや

その時も4代目言ってたわ
なんとかなるもんやって」

幹部「今言ってることは
全部4代目が言ってる事や
代替の時は言う話やねん」

他にも八巻総長から色々と
話を聞いていた。それは
学校ではとうてい教えては
くれないような事だった。

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