第900話 勝てる自信

2023年5月10日

第33部-強者と弱者-

t f B! P L
天野「もっかいやったら
勝てる自信ってある?」

丁治「いや・・ないな」

秀「やる気もあらへんわ
なんか違ってたしなぁ」

天野「違ってたって?」

秀「ちょっと前の丁治の
ようにバカを引き連れて
威張ってるだけのやつと
思ってたんやけど・・・
全然そんなんちゃうやん

けっこう普通みたいや。
そんなんやとのれへん」

天野「そうやね。秀は
けっこう筋通すもんね」

秀のモチベーションが
そこまで上がってはなく
やられた部分もあった。

でもそれは言わないけど

秀「帰るかなぁ~」

天野「そうやね。帰ろ」

丁治「天野。ありがとう。
俺達を介抱してくれて」

天野「うん」

丁治が圭吾にやられた時
俺は向かえなかった。

2人より弱い俺が負ける
のはまず目に見えていた

そして俺がやられたら
移動する事ができない。

そうなると介抱する者が
いなくなり動けなくなる

複数で行動するときの
基本の動き方でもある。

俺達は地元に帰ってった

帰りの電車の中では会話
することもなかった。

やっぱり・・男だから。

秀も丁治もタイマンで
負けて悔しかっただろう

悔しくないはずがない。
どんな理由であろうと。

そして駅に着き降りた。

天野「なぁ・・・俺達で
圭吾をいつか倒そうな」

丁治「あ?なんでや?」

天野「やっぱ悔しいやん
やられっぱなしって」

秀「そうやなぁ。もっと
強くなってから行くか」

丁治「あれは強いぞ?
そうはなかなか勝てん」

天野「だからええんやん
俺達が倒せばええねん」

秀「言うようになったな
じゃあそのうち行くか」

天野「うん。来年ぐらい
にリベンジしとこう」

俺達が圭吾を知った日。

圭吾が6代目総長になる
前に3人で誓っていた。

今は・・・勝てないけど
圭吾達に勝つのは俺達と
決めていた。

そして・・・月日は流れ
中学校の卒業式を迎えて
高校受験も終えた頃・・

終わりを迎えると同時に
新たな始まりを迎える。

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