第890話 弱い喧嘩

2023年4月30日

第33部-強者と弱者-

t f B! P L
須賀「はっ?タイマンって
なんで俺がお前なんかと
やらなあかんねんや」

幹部「お前は黙っとけや。
殺すぞ。おい」

須賀「うっ・・・はい」

幹部は須賀に圧力をかけた
幹部連中はいらついていた

幹部「天野~。俺らはなぁ
脅しで言ってるんちゃうぞ
俺はお前をリンチにしたく
ないねんや。ここは引け」

天野「それはできません」

幹部「てめぇ。天野ぉ。
引けっつったら引けやぁ」

幹部は俺に圧力をかけた。
めっちゃ怖かったけど・・

天野「・・・できません。
ここで引いたら俺は友達に
会わせる顔がありません」

引くわけにはいかなかった

幹部「なっ・・・」

天野「須賀とやるのに・・
後からリンチされるって事
がずっとついてくるのなら
今やっても後でやっても
どうせ同じことなんです」

幹部「まぁ・・そうやな」

天野「だから・・・せめて
最後まで見届けて下さい。
さっき約束したんですよ」

幹部はハッとしていた。
それはさっき約束した事。

片をつけてこいと言う事だ
なら幹部のやるべき事は
場を作ってやる事しかない

暴走族の幹部としての男気
を俺は知っていたから。

幹部「わかった。やれや。
俺ら全員が見届けたるわ」

須賀「はぁ?マジですか?
マジで俺がやるんです?」

幹部が指示を出していた。

俺と須賀以外は下がって
周りを囲っていた。

一気に緊張が溢れ出す。
手足がだんだん震えてきた

怖いのと・・・不安が・・
同時にやってきていた。

初めての・・・タイマン。
こんなに怖いとは・・・

須賀「お前ぇ。俺にこんな
ことしてただで済むとか
思ってんちゃうやろなぁ」

天野「うわああああっ」

須賀「ちょっ・・待てや」

ダッ・・・ブンッ・・・

思いっきり向かっていって
パンチしたが大振りすぎて
かわされてしまっていた。

須賀「おおおっ。オラぁ」

須賀が俺を倒そうとしてた
俺に組んで押してきていた

幹部「なんや?こいつら」

幹部「弱い者同士の喧嘩か
めっちゃつまらへんやん」

須賀も・・・弱かった。
喧嘩をまともにしたことが
なくよくわかってなかった

弱い者同士の喧嘩だった。
弱い者同士の喧嘩ってのは
見ているだけでイラつく。

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