第888話 仲間の仇

2023年4月28日

第33部-強者と弱者-

t f B! P L
天野「・・・って訳です」

幹部「泣かせるやんけ。
仲間の仇なんかいやぁ~」

俺は全部話し終えていた。
幹部は応援してくれていた

幹部「よっしゃあ。天野ぉ
俺らもそいつ探し出すのに
手伝ってやるからやぁ。
きっちり片をつけてこい」

天野「そんな。悪いですよ
俺の問題なんですし・・」

幹部「全然悪くないわいや
お前は俺らの仲間やんけ」

天野「仲間・・・」

幹部「強いか弱いかよりな
戦うかどうかが大事やねん

戦ってるやつっていうのは
人を動かせる力を持ってる

天野。お前が戦うんやから
俺らは動いてやるだけや」

さすがにかっこよかった。
暴走族っていうイメージが
一気に変わってしまってた

天野「じゃあお願いします
俺がびびって逃げないよう
みなさんの勇気を下さい」

幹部「あぁ。わかったわ。
ちゃんと見届けてやるわ」

これで準備が整った。
後は須賀を探すだけだった

須賀「ちはーっす」

先輩「お~。遅いやんけ。
もう幹部達全員来てるぞ」

須賀「あ~。すんません。
ちょっと女と遊んでまして
今度女連中もルシファーの
集会参加したいらしいん
ですけどいいですか?」

先輩「あー。どうやろうな
つーか俺にも女紹介しろ」

須賀「いいっすよ。また
今度先輩で紹介しますわ。
ルシファーっていうだけで
簡単にやれますからね」

先輩「お~。マジかいや。
やっぱ看板はすごいよな」

須賀も集会にやってきてた
いつも通り先輩と話してた

幹部「あ~。腹減ったなぁ
天野~。おごってやるから
ちょっとパシってくれや」

天野「パシリますけど・・
お金なんていりませんよ」

幹部「それはあかんねんや
俺のプライドが許さへん」

天野「なんのプライド?」

幹部「ルシファーの幹部と
してのプライドや」

弱い人間になにかを頼むと
それは命令になってしまう

そうするとそれはただの
弱い者イジメになる。

弱い者をいじめないのが
幹部のプライドだった。

俺は別に構わなかったのに
ただでパシらせるって事は
絶対にしなかった。

天野「じゃパシってきます
そんじゃあ行ってきます」

俺は千円を受け取って
集会所を出ようとしていた

このブログを検索

ページビューの合計

Translate

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

QooQ