第884話 敗北感

2023年4月23日

第33部-強者と弱者-

t f B! P L
幹部「そいつが目的なんか
でも悪いな。須賀ってやつ
を知らんが同じライダース
を背負ってるとなったら
俺達は仲間や。教えられん
ほんまは見逃せんとこやが
見逃してやる。じゃあな」

須賀「待てや・・・おい。
まだ・・終わってへんぞ」

幹部「倒れたまんまやんけ
でもな。そういう奴は俺は
嫌いやないねん。せやから
俺に喧嘩売ってきたことは
忘れてやるわ。じゃあな」

幹部はそれだけを言って
どこかへ去っていった。

秀「く・・・そっ」

丁治「立てるか・・・?」

秀「あかん・・無理やわ。
くっそぉ・・・幹部って
あんな強いんかいや・・」

丁治「あぁ・・・強いねん
せやから・・憧れるねん」

たった1人に2人がやられ
絶望的な敗北感を感じた。

人数だけで圧力をかけてる
と思っていた秀にとっては
ショックが大きかった。

強さでも気持ちでも負けた

それは・・初めての悔しさ
である敗北感だった。

秀「くっ・・・そぉ・・」

丁治「秀・・・」

秀は・・・心を折られてた
もう立ち向かえなかった。

そして・・・俺は・・・

天野「怖い・・怖いって」

ライダースを着て歩いてた
着て歩くだけで怖かった。

いつもはヤンキーの人達が
着てるので俺も間違われて
喧嘩を売られるかと思った

しかし・・・違っていた。

誰も俺とは目を合わせずに
背ける人ばかりだった。

こんなの初めてだった。
意味がわからなくて怖い。

変に力を手に入れた感じに
なってしまう気になるのも
わからなくはなかった・・

天野「秀達は・・どこやろ
丁治もどこおんのやろか」

黙って探し出していたが
なかなか見つからなかった

パパパパパアッ・・・
バイクを吹かす方を見た。

幹部「おーい。天野ぉ~」

天野「あっ。どうも・・」

八巻さんのチームの幹部に
見つかって止められた。

幹部「どうしたんやぁ?
あれから全然顔を見せへん
から心配したやんけ。おっ
やっとライダース着たか」

天野「すいません・・・
勝手に着てしまって」

幹部「ええねん。ええねん
それはお前のもんやから」

幹部に見つかり止められる

幹部は喧嘩をしたばかりの
感じで少し顔が腫れていた

天野「どうしたんですか?
少し怪我してませんか?」

幹部「さっきいきなりなぁ
中学生に喧嘩売られてんや
ボコボコにしたったけど」

天野「中学生がですか?
すごい勇気ありますよね」

まさか秀と丁治が喧嘩を
売ってたとは思わなかった

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