第876話 喧嘩素人

2023年4月12日

第33部-強者と弱者-

t f B! P L
2004年・・・夏・・・
天野 礼二 中3の7月。

あの春の喧嘩の後から俺達
は一緒につるんでいた。

喧嘩の翌日は秀が仕返しに
行こうと不良達のところに
いこうとしてて大変だった

俺と丁治でずっと止めてた
学校内ではやっぱ危険だし

丁治は学校に来ても舎弟達
に何かするわけじゃない。

無視していただけだった。

そして・・・俺は・・・

天野「げほっ・・げほっ」

秀「大丈夫かぁ?」

天野「うん・・・平気。
そんでどうやってくの?」

喧嘩のやり方を習っていた

強いヤンキー2人と一緒に
つるんでいる以上俺が弱い
と迷惑かけると思ったから

それにもしなにかあった時
足手まといになりそうだ。

何もしないわけには・・・
いかなかった。

丁治「喧嘩は技術やない。
気合と根性でやんねんや」

天野「精神論でやんの?」

秀「精神論でやんねんや。
喧嘩は空手の試合と違って
納得するまでやるからな」

天野「そこがわからへん」

丁治「思いっきり殴って
思いっきりよけたらええ」

秀「まぁやってるとわかる
倒れても立ち上がっとけ」

丁治「そんで後怖がったら
あかん。なにがあっても」

俺の喧嘩の先生は喧嘩素人
には伝わらない教え方だ。

喧嘩に慣れてた者になら
わかる教え方だった。

俺は喧嘩慣れしてないのに

そして・・・数日後・・・

秀「あー。つまらへんな。
最近喧嘩売ってくるもんが
全然おらへんくなったな」

丁治「平和でええやんけ。
なぁ。天野」

天野「そうそう。平和に
こしたことないって~」

秀「刺激が欲しいねん。
俺には刺激が必要やねん」

天野「でもなぁ。秀に喧嘩
売るやつはおらん思うで」

丁治「そうそう。お前は
強くてやりすぎるからなぁ
それにこの辺りで有名や」

天野「2人共有名やんか」

秀と丁治は喧嘩のしすぎで
強くて有名になっていた。

そして俺は丁治と秀の金魚
のフンとして扱われていた

周りからみるとパシリだ。

ちょっと前までは普通に
いじめられてたから・・・
まぁしょうがなかった。

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