秀「天野。一発だけ丁治を
思いっきり殴れや」
天野「・・・えっ?」
秀「それで終まいや」
天野「そんなんできへん。
丁治君を殴るとか・・・」
秀「丁治の為や。殴らんと
痛みがわからんまんまや」
丁治「天野・・俺を殴れ。
今までの分全てを込めて
俺に全部返してくれや」
天野「いや・・・でも」
秀「丁治に痛みをわからせ
られるんは天野だけやぞ」
天野「・・・わかったよ」
ザッ・・・
俺は丁治の前に立った。
天野「じゃあ・・いくよ。
一発だけだから思っきり」
丁治「あぁ・・・こいっ」
俺は深く深呼吸をした。
そして・・・顔を殴った。
天野「うおおりゃあっ」
バッキイィィッ・・・
丁治「ぶあっ・・・なんや
この重いパンチは・・・」
丁治は耐えようとふらつき
ながらだったけど倒れた。
天野「ああっ。ごめん」
秀「あーまのっ」
天野「へっ?うあっ・・」
バッキイィッ・・・
今度は俺が秀に殴られた。
天野「いたいよぉ。なんで
今度は俺が殴られるの?」
秀「よーっしゃあ。じゃあ
最後。丁治が俺を殴れや」
丁治「おおっ・・・らぁ」
バッキイィッ・・・
秀「っつ・・・ってぇな」
みんな一発廻して殴ってた
秀「これで俺らは対等や。
誰かの痛みは俺らが知った
俺らの間に上下関係はない
それを踏まえてつるむぞ」
天野「つるむって・・・」
丁治「3人でか・・・?」
秀「俺らはこれからツレや
嫌われ者3人でつるもうや
お前らやったら誰かを利用
しようとか考えてへんから
俺もつるみやすいねんや。
別に嫌やったらええけど」
天野「俺は嫌じゃないよ。
だって秀がおらんかったら
何も変わってなかったし」
丁治「俺も・・かまわん」
秀「じゃあ決まりやな。
これからよろしくなぁ~」
この時から・・・俺達は
3人でつるむ事になった。
この時の俺達のリーダーは
文句なく秀だった。
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