丁治「なんで・・・お前ら
乱入・・・してきたんや」
丁治も大の字になったまま
俺達に話をしてきた。
秀「なんでって・・・
なんでなんやろうな」
丁治「俺は・・・お前らの
敵やったはずやけど・・」
秀「面倒くさいな。お前」
丁治「あん?なんやと?」
秀「どうでもええやんけ。
理由とか考えてへんわい」
丁治「ふっ・・はははっ。
そうか。どうでもええか」
秀「おう。どうでもええ」
少し黙って空を見ていた。
このまま寝てしまいたい。
天野「あっ。忘れてたぁ」
俺は体を引き起こした。
秀「どうしたんや?天野」
天野「餌やり忘れてたよ。
今から・・・行ってくる」
秀「おいおい・・ちょっと
待てや。ついてったるわ」
全身が痛いけど立った。
秀も無理やり立ち上がった
丁治「なんや?餌やり?」
秀「天野の・・・日課や。
お前には関係ないけどな」
丁治「俺も・・・行くわ」
秀「あかん。お前はダメや
天野に侘びを入れてもへん
のについてこれるかいや。
お前は天野以下やねんぞ」
天野「いいよ。秀。俺の方
が丁治君より下やねんし」
秀「いや。あかんねんや。
詫びることもできへんのと
一緒にいたくないからな」
丁治「・・・悪かった」
秀「天野に謝れや。本当に
悪いと思ってるんやったら
土下座して侘びを入れろ」
天野「いや・・・いいよ。
土下座はやりすぎやんか」
秀「いや。土下座でも
足りへんぐらいや。
天野はずーっといじめを
受けて辛かったんやからな
土下座だけで許してもらう
ってほうが全然甘いねん」
丁治はすぐに土下座をした
俺の前で手をついていた。
丁治「今まで・・・ずっと
殴ってて本当に悪かった。
こんなんで許してもらえる
とか思えへんけど・・・」
天野「いいって。やめよ。
丁治君が土下座をしたら
あかんって」
丁治「いや・・・あかん。
俺は今まで天野をバカに
してきてたからや・・・
本当に・・すまんかった」
天野「いいって。もう。
やめよう。土下座とか」
秀「もうええってよ」
丁治が顔を上げた。
申し訳なさそうに立った。
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