第863話 裏切り

2023年3月23日

第33部-強者と弱者-

t f B! P L
俺は秀と一緒に歩いて
学校へ行った。

友達では・・ないけれど
仲良くも・・ないけれど
どう話せばいいのかも
わからないけど・・・

初めて友達と呼べそうな
人と一緒に学校へ行った

秀「んでなぁ~。そん時
まさか囲まれてるとは
思ってへんかってんや」

天野「囲まれてるとか
全然怖くなかったん?」

秀「そりゃあ怖いわいや
でもなぁ。びびった姿を
見せたら負けやねんな」

天野「なんで?」

秀「びびって喧嘩したら
相手が調子乗るからや」

天野「へぇ~」

なぜか・・・かっこいい
と思ってしまった。

話をしているとすぐに
学校へ着いてしまった。

誰かとこうやって楽しく
歩くのがこんなにも早く
時間が過ぎるとは思って
いなかった。

しかし・・・夢は醒める
すぐに現実に戻った。

秀「ん~。なんやぁ?」

天野「あっ・・・」

校門の前で溜まっていた
3年の不良達全員が・・

舎弟「丁治君。あいつや
あいつが喧嘩売ってる」

丁治「あいつがそうか」

丁治が秀を睨みつける。
秀も丁治を睨みつけた。

どっちも喧嘩を売ってた

舎弟「おいっ。天野ぉ。
お前こっちに来いやぁ」

天野「・・・えっ?」

舎弟「そいつの味方か?
お前は俺らの仲間やろが
裏切るんかぁ?おいっ」

天野「・・・仲間」

秀「おい。天野?」

天野「わかってるよ」

秀「せやったらええわ」

舎弟「おい~。どうした
早くこっちに来いやぁ」

天野「俺は・・行かない。
だって仲間やないやんか。

こんな時だけ都合よく仲間
とか言わんとってほしいわ

信じれるわけないやんか」

秀「よく言った」

舎弟「てめぇ。天野ぉ~」

丁治「おい。やめとけ。
それより。お前名前は?」

秀「あん?秀や」

丁治「秀か。覚えておくわ
そんで・・いつやるよ?」

秀「いつでもええでぇ~。
今からやるかぁ?おい」

お互い敵意むきだしだった
空気が冷たくなっていた。

どっちが先に仕掛けても
おかしくない雰囲気だった

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