俺は秀と一緒に歩いて
学校へ行った。
友達では・・ないけれど
仲良くも・・ないけれど
どう話せばいいのかも
わからないけど・・・
初めて友達と呼べそうな
人と一緒に学校へ行った
秀「んでなぁ~。そん時
まさか囲まれてるとは
思ってへんかってんや」
天野「囲まれてるとか
全然怖くなかったん?」
秀「そりゃあ怖いわいや
でもなぁ。びびった姿を
見せたら負けやねんな」
天野「なんで?」
秀「びびって喧嘩したら
相手が調子乗るからや」
天野「へぇ~」
なぜか・・・かっこいい
と思ってしまった。
話をしているとすぐに
学校へ着いてしまった。
誰かとこうやって楽しく
歩くのがこんなにも早く
時間が過ぎるとは思って
いなかった。
しかし・・・夢は醒める
すぐに現実に戻った。
秀「ん~。なんやぁ?」
天野「あっ・・・」
校門の前で溜まっていた
3年の不良達全員が・・
舎弟「丁治君。あいつや
あいつが喧嘩売ってる」
丁治「あいつがそうか」
丁治が秀を睨みつける。
秀も丁治を睨みつけた。
どっちも喧嘩を売ってた
舎弟「おいっ。天野ぉ。
お前こっちに来いやぁ」
天野「・・・えっ?」
舎弟「そいつの味方か?
お前は俺らの仲間やろが
裏切るんかぁ?おいっ」
天野「・・・仲間」
秀「おい。天野?」
天野「わかってるよ」
秀「せやったらええわ」
舎弟「おい~。どうした
早くこっちに来いやぁ」
天野「俺は・・行かない。
だって仲間やないやんか。
こんな時だけ都合よく仲間
とか言わんとってほしいわ
信じれるわけないやんか」
秀「よく言った」
舎弟「てめぇ。天野ぉ~」
丁治「おい。やめとけ。
それより。お前名前は?」
秀「あん?秀や」
丁治「秀か。覚えておくわ
そんで・・いつやるよ?」
秀「いつでもええでぇ~。
今からやるかぁ?おい」
お互い敵意むきだしだった
空気が冷たくなっていた。
どっちが先に仕掛けても
おかしくない雰囲気だった
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