天野「うわぁ~すごーい」
八巻「どうやぁ?バイクは
気持ちええやろ~?」
天野「はい~。最高です」
バイクの後ろに乗って走る
風をきって変わりゆく景色
が違う世界のように見えた
20分ほど走って休憩する
ココアを買ってくれた。
八巻「なぁ。天野~」
天野「はい?」
八巻「生きるってのは・・
難しいよなぁ~?」
天野「そうですか?
けっこう簡単ですよ」
八巻「そうかぁ?だって
お前・・辛くないんか?」
天野「辛いですけど・・・
その代わり辛いのは僕だけ
ですむじゃないですかぁ」
八巻「・・・ん?」
天野「みんな辛いんですよ
どっかで誰かがみんなの
辛さを受け止めないと・・
他の誰かが辛くなります」
八巻「優しいな・・・
心配して損したわぁ~」
天野「大丈夫ですよ。俺は
自殺なんてしませんから」
八巻「そうか・・・。
天野は強いやつやな。
俺なんかより全然強いわ」
天野「俺は弱いですよ。
なんにもできないから」
八巻「・・・戻ろうか。
そろそろ戻って集会の準備
をせなあかんねんや」
天野「わかりました」
集会所に戻っていった。
そしてまた奥へ戻った。
幹部「おう。お帰り~」
八巻「あぁ。今戻ったわ。
そうや。天野これやるわ」
天野「えっ?わっ・・・
えっ?これって・・・?」
八巻「俺らの看板や」
それは・・みんなが着てた
ルシファーのライダース。
なぜ・・・?俺が・・・?
幹部「おいおい。マジか?
ええんかぁ?そんな簡単に
俺らの看板渡してよぉ~」
八巻「あぁ。ええねんや。
その代わり約束しろよな。
絶対自殺はせーへんって」
天野「自殺はしませんけど
それとこれは違いますよ」
幹部「総長がええねんって
言ってるからええねんや。
そうそう後は悪用すんなよ
そのライダースを着てる間
は俺らの仲間やねんから」
天野「仲間・・・?」
八巻「あぁ。仲間やねん。
お前はもう1人ちゃうぞ」
仲間と言ってくれた・・・
でも・・・ダメだ・・・
俺は仲間に入れない・・
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