須賀「丁治。どないやぁ?
他校の2年シメたんか?」
丁治「はい。当然ですよ。
もうここらへんで俺達に
逆らう奴はいませんよ」
須賀「そうか。そうかぁ。
さすが俺の見込んだ奴や」
丁治「今度ルシファーの
集会連れてって下さいよ。
約束やったやないですか」
須賀「そうやな。褒美に
集会連れてってやるかなぁ
先輩達に会わせたるわぁ」
当時は4代目ルシファーが
引退し5代目ルシファーに
なったばかりだった。
須賀は当時1回だけ先輩に
ルシファーの集会に行った
ことがあるぐらいだった。
だけど必ず現役の先輩の
紹介がなければ出たくても
出れないチームなので1回
出るだけでもステータスは
高かった。
丁治「マジッすか?俺ぇ。
ルシファー入りたいんです
やっぱ・・・憧れなんで」
須賀「バカ野郎。早いわ。
俺でさえ入られへんのに」
丁治「早く入って下さいよ
そんで俺を入れて下さい」
須賀「わかったわかった。
もう少し待っておけって」
この時何も知らなかった。
須賀の考えてる事なんて。
俺と丁治はこの頃は全然
違う道を歩んでいた。
それから半年が過ぎた。
2003年・・・夏・・・
天野 礼二 中2の7月
ドスッ・・・ドボッ・・・
天野「がはっ・・・はっ」
舎弟「あ~。むかつくわぁ
最近つまらへんからやぁ」
舎弟「丁治さんは須賀さん
とずっと一緒やしなぁ~」
舎弟「彼女に振られるし。
めっちゃむかつくねんな」
天野「ごめんね」
舎弟「あ~?お前はなんで
謝ってんねんやぁ?」
ガキッ・・・ドッ・・・
一方的に殴られていた。
天野「つっ・・・あっ」
舎弟「やりすぎんなよ~。
あんまいじめてたら天野は
先生にちくっちゃうぞ~」
舎弟「ちくっちゃやーよ。
天野くーん。黙っててね」
あっはっはっはっは!!
倒れた俺に丁治の舎弟達が
笑いながら帰って行った。
天野「はっ・・・いってぇ
あかん・・・時間や・・」
当時俺には何よりも大事な
場所がたった1つあった。
俺は1人で帰っていた。
猫「にゃあ・・にゃあ~」
天野「へへっ。ほらよ~」
俺は学校近くの野良猫に
ほぼ毎日餌を与えていた。
天野「どうやぁ?上手いか
えっ?どうやねんやぁ~」
猫「にゃあ~。にゃあ~」
天野「そうかぁ。上手いか
買ってよかったわぁ~」
友達のいない俺は・・・
猫しかいなかったから。
そしていつも食いながらの
猫に俺の愚痴を聞いて
もらっていた・・・
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