第845話 忌まわしき過去

2023年2月27日

第33部-強者と弱者-

t f B! P L
2003年・・・春・・・
天野 礼二 中2の5月。

ドスッ・・・ドスッ・・・

丁治「あ~スッキリした。
天野はええサンドバッグや
また気分乗ったらシバく」

天野「げほっ・・・げほっ
ごめんね。丁治君・・・」

舎弟「あ~?丁治君?
丁治さんやろうがぁボケ」

ドカッ・・・
天野の顔を蹴り上げた。

天野「いたっ・・・」

丁治「おい。やめとけや。
それよりそろそろ行くぞ。
先輩らの呼び出しあるし」

あの頃・・・丁治は仲間を
集めて威張り散らしていた

1・2年はもちろん近隣の
中学校の連中もみんな丁治
が怖くて誰も逆らえない。

そして・・俺は小学校から
ずっと丁治にいじめられて
中学も標的になっていた。

そんな俺に・・友達なんて
誰一人できていなかった。

もちろん誰も助けになんて
きてくれない・・・助けに
きたら標的が自分になって
しまうからだ。

俺がいじめられていたら
誰もいじめられない。

俺がみんなの犠牲だった。

天野「はぁ・・・辛いなぁ
いつまで殴られるんやろ。

それより人を殴るって・・
飽きへんもんなんかなぁ」

当時はずっと疑問だった。
丁治はずっと楽しそうに
殴ってきていたから。

天野「明日になったら・・
飽きてくれるかなぁ?
飽きてくれたらええのに」

俺は1人で家に帰った。
一緒に帰る友達がいない。

その頃・・・丁治は・・・

舎弟「天野っていっつも
謝るからおもろいよなぁ」

舎弟「なんも悪いことして
へんのに謝ってるもんな。
もっとシバきたくなるわ」

丁治「おい。天野は俺の
サンドバッグやぞ。お前ら
はあんま天野を使うなよ」

話しながら先輩の溜まって
る場所へ向かって着いた。

丁治「こんちゃあっす」

3年「お前らぁ。遅いねん
なにしとったんじゃコラ」

丁治「すんません。ちっと
暇潰ししてましたんで」

3年「おーい。お前ぇ。
ちょっとなめてへんかぁ」

3年が丁治につっかかる。

??「おーい。やめろって
そこらへんにしとけよな。
丁治。こっちへ来いやぁ」

丁治「はいっ。須賀さん」

当時3年で頭を張っていた
のが須賀さんって人だった

不良同士の繋がりが強くて
この人といれば他の学校の
ヤンキーと知り合える。

丁治はこの人にやたらと
気に入られていた。

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