兵隊「あの。いいですか?
総長に人がついてこない
とは思えないんですけど」
兵隊「俺もそう思います」
天野「ははっ。そこやねん
ついてこれないって理由が
ちゃんとあんねんや・・・
俺は・・いじめられっこや
中3までは・・・ずっと
いじめられとったんや」
「ええぇぇぇっ~!!」
全員が・・・声をあげた。
さすがに信じられなかった
司「えっ?ええっ!!」
守「はぁ~。驚いたわぁ」
この時のリアクションは
二度とできないと思うほど
あっけにとられてしまった
天野「元いじめられっこの
下につくとかさすがになぁ
誰だって納得行かんやろ」
全員静かに黙っていた。
ショックだったみたいだ。
元いじめられっこが総長を
張るだなんて・・・そして
いじめられっこを尊敬して
ついてきてたのが・・・
憧れが・・・崩れていく。
天野「いっつも小学校の時
に学校行ったら殴られてな
中学なっても変わらなくて
ずっと続くと思ってたんや
でも親にはいじめられてる
とか言えへんかったから
誰にも相談できず無理して
学校行ってたんやけどな。
もう・・・これ以上毎日
地獄が続くと思ったらな。
嫌やったから自殺とかも
考えたわ・・・」
兵隊「なんで・・・なんで
殴り返さなかったんですか
総長やったら勝てますよ」
天野「その時はなぁ・・・
とにかくそいつが怖かった
ガキ大将やったからなぁ。
機嫌をとって・・・黙って
いじめられてるほうが楽と
思ってたからなぁ。いつか
このいじめが飽きるやろと
ずっと思ってたからなぁ」
兵隊「そいつ・・・じゃあ
今からやったりましょう。
俺らが動いてやりますよ」
天野「まぁ・・・待てや。
俺はもうそいつに仕返しを
するとか考えてへんから」
兵隊「なんでなんですか?
そんなん絶対ダメですよ。
やったりましょうよっ」
天野「そいつはいじめを
してた事後悔してるねん。
今では体張って最前線に
立って引っ張ってくれてる
せやからもうええねんや。
なぁ・・・丁治」
兵隊「丁治・・・さん?」
丁治「天野を・・・ずっと
いじめてたんは俺や・・・
ガキ大将ってのも俺や」
司「なに?どういう事?」
守「わけありみたいなや。
けっこう深そうな話や」
ここまで聞いていると
最後まで聞きたくなった。
天野「中学時代から・・・
話をしておくか・・・」
結末はまだ終わっていない
ここから先は天野から直接
聞いた内容を書き示す。
第32部-正義vs正義- 完
0 件のコメント:
コメントを投稿