司「なんで・・・圭吾さん
が頭を下げるんですか?」
守「そこまでするって理由
はさすがに気になります」
丁治「・・・っ」
龍「・・・」
拓「・・・」
圭吾「それは・・言えない
だから頭下げてるねんや」
何も聞かないでくれという
意思表示に見えた・・・
司「わかりました。今日の
ことはもう忘れます」
守「約束します。代わりに
俺がここに来たってことも
誰にも言わないで下さい」
元から言う気はなかった。
言ってもしんどいだけだ。
圭吾「ありがとう。お前ら
本当に・・・感謝するわ」
圭吾さんは頭を上げた。
天野「おいっ・・なんでや
お前らは俺達を倒して名前
売ろうと思ってへんのか」
守「そんなん思ってないわ
ただ体感したかっただけや
丁治の上のあんたとな」
圭吾「礼二。安心しろや。
お前の役目は変わらずや。
これからもこっちの地域を
守っておけばええねんや」
天野「あぁ・・そうやな。
まだ現役でおれるんか」
司「ん?地域を守る?
どういうことなんです?」
守「暴走族のくせに・・」
圭吾「代ごとに変わるけど
6代目ルシファーってのは
この地域の必要悪やねんや
カツアゲとか集団リンチを
させんようにしてんねん。
大きい悪で小さい悪を潰す
正義みたいやけど暴走族や
世間から見たら一緒やねん
どっちも悪い連中やけど」
守「そうやったんか・・」
龍「ルシファーがおるから
この街で大きい抗争とかは
起こらへんようなってる。
でもそれが壊されたらな。
チャンスを伺ってる他の
連中が暴れ出してくるねん
せやから壊したらあかん。
族のバランスを保ってるの
が6代目ルシファーや」
司「そうか・・・それで」
圭吾さんが頭を下げていた
理由がやっとわかった。
もし僕達が言いふらして
しまうと均衡が崩れるから
たった3人に負けて・・・
幹部もタイマンで負けた。
トップが不在になると
狙ってくる者が増える。
トップがいようがいまいが
ルシファーを倒したのなら
それで売名行為になるから
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