第840話 筋通し

2023年2月18日

第32部-正義vs正義-

t f B! P L
圭吾「礼二がないって
言ってるからなぁ~。

まぁ。礼二は今まで1回も
俺ら頼ってきたことない。
俺らも頼った事ないけど」

司「・・・えっ?」

圭吾「さっきの約束事項の
続きがあるねんけどな。

ただし、もし自分が相手の
総長を同格として認められ
ないのであればその意思を
相手に伝え認められるまで
待ち続けること。ってのが
ちゃーんとあるねんや」

守「へぇ~。すごいですね
個人の意思ありますやん」

圭吾「もし礼二が私利私欲
で動くぐらいの奴やったら
俺も認めはせんけどやぁ。

なんかあっても言わへん
礼二認めへんわけいかん。

それに礼二は俺と違って
仲間と同じライダースを
背負ってるんやからな」

司「近代派と伝統派・・・
でしたっけ?」

圭吾「そうそう。うちは
特攻服やから総長だけは
特別なってまうねんなぁ」

守「あれはあれでかっこ
いいと思いましたけど?」

圭吾「まぁな~。んでな。
ちょっと確認したいねん。

お前ら礼二に勝ったやろ?
それどうする気なんや?」

司「どうする気って?」

守「どうもしないですよ」

圭吾「ルシファーの総長に
タイマン張って勝ったって
のは事実や。それを・・・
周りに言いふらすんか?」

守「強さ比べじゃないんで
誰かに言うつもりないです

それに俺はもう2度と総長
さんとやりたくないです」

圭吾「そうか・・・じゃあ
俺からも頼むわ。礼二に
タイマン張って勝った事は
誰にも言わんとってくれ」

突然圭吾さんが頭を下げた
僕達は一気に焦った。

司「頭上げてくださいよ」

守「やめてください・・・
みんな見てますやんか」

圭吾「あかん。筋やねん。
お前らに頼んでるんや」

僕達が焦っていた時に
こっちに近づいてきていた

天野「おいっ。圭吾ぉ。
てめぇ。何してんねんや」

龍さんと拓さんが肩貸して
天野さんが歩いてきていた

圭吾「礼二が負けた事を
黙っててくれって頼んでる
だけや。お前は黙っとけ」

天野「なにぬかしてんねん
俺はタイマンで負けたんや
黙っててくれとかそんなん
相手にいちいち頼むなや」

圭吾「いや・・あかんねん
頼まないと筋が通らへん。

こいつらなんも知らんねん
せやから・・・あかん」

圭吾さんは頭を下げ続けた
みんなが見ている前で・・

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