第834話 戦う理由

2023年2月12日

第32部-正義vs正義-

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そして・・・少し離れて
見守る者達が来ていた。

龍「あっこみたいやなぁ
なんかタイマンしてるわ
誰とやってんねんやろ」

拓「天野総長がタイマン
って珍しいんちゃうの?
なぁ・・・総長?」

圭吾「そうやなぁ~。
俺も事情わからへんねん

まぁ礼二が俺になんにも
言ってこーへんからな」

拓「事情は聞かんのか?」

圭吾「あぁ。聞かへん。
向こうから言わへん限り
俺は知らなくてええねん」

龍「心配してるくせによ」

圭吾「そりゃあ心配なるわ
学校で様子がおかしいのに
何も言ってくれへんからな
礼二らしくないねんや」

ルシエド幹部が見に来てた
隠れて遠くから見ていた。

それから5分が過ぎた。
全員黙って見守っていた。

天野の攻撃は全て制されて
守君は天野を投げていた。

守「ハァ・・・ハァ・・・
これで・・・ほとんど防具
の役目なくなったやろう」

天野「まさか・・ここまで
やられるとは思わんかった
同じ条件やったら・・・
完全に俺が負けてたやろ」

守「同じ条件やったらねぇ
同じ条件でやって勝てると
思って挑んでないくせに」

天野「当然やろ・・・
俺は頭やねんからな・・・
どんな理由があろうと・・
負けたらあかんねんや。
確実に勝たなあかんねん。

頭がタイマンで負けたらぁ
どうなるか知ってるか?」

守「知らん。どーでもいい
そんなん知っても無駄や」

天野「全部失うねんや。
そんで自分が間違ってたと
いうことになるねん・・」

守「どーでもええねんやぁ
それが今関係あるかぁ?」

守君がゆっくり近づく。
そして天野をびんたした。

天野「つっ・・・」

守「全部失うやとぉ?
ふざけた事ぬかすなやぁ。

全部失うっていうのはなぁ
力づくで無理やり奪ってた
場合に起きるんやろうが」

ゴッ・・・バキイイッ・・

守君が説教しながら殴る。
天野の防具はもう壊れてた

天野「ぐっ・・いってぇ」

守「お前はなぜか痛みも
知ってる感じがするねん。
拳交えてて・・・思った。
失うのが怖くて頭張ってる
ように思えへんねんや」

丁治「なっ・・・なんで」

司「表情が強張った?」

ルシファー全員の表情が
苦痛にゆがみだしていた。

それは守君も気づいてた。
深く聞かない方がいいと。

守「よくわからへんけど。
理由までは聞く気はない。
その代わり・・・あんたの
意地をみせてくれや・・・
俺はまだ体感してないぞ」

守君は立って構えていた。

天野「はっ・・・はははっ
バアトっつったか。お前は
すごいやつや・・・もっと
違う形で会いたかったわ」

天野も構えをとった。
決着が・・近づいていた。

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