守君は天野の動きに合わせ
手首を掴み捻りこんだ。
天野「うわっ。なんや?」
バッダアアン・・・
天野は手首だけを掴まれて
綺麗に投げられていた。
丁治「なんやぁ?今のは?
合気道ってやつなんか?」
司「違うよ。少林寺やんか
巻き落としっていう技や」
守君が・・柔法を使った。
その事に僕は驚いていた。
天野「ぐっ・・・つっ」
守「どうや?痛いやろ?
防具つけて投げられるって
のは初めてちゃうんか?」
天野「あぁっ。初めてや。
いつも投げられる前に・・
相手は降参してるからな」
守「そりゃそっかぁ~」
ドオォォオンッ・・・
天野「ぐっ・・・はっ」
司「打撃?なんで?」
守君は天野の胸を蹴った。
防具をつけているのに。
守「壊れたかなぁっと。
身につけてる防具」
天野「てめぇ・・マジか」
守「あぁ。マジや。俺は
お前を真正面から倒したい
武装してるお前やないとな
勝っても意味なさそうや」
天野「こいつ・・俺の想像
以上やんけ・・・」
守君は相手の土俵の上で
戦い勝とうとしていた。
そしてそれは同時に相手の
自信を砕くと言う事だった
僕は守君の覚悟も見た。
それが伝わったから・・・
僕は丁治に近づいた。
丁治「なんや?アトロ」
司「丁治さんだっけ?
あんただけこの線越えて
こっちで天野さんの喧嘩
を見届けてあげてよ。
この喧嘩・・・僕1人が
立ち合うことできない」
天野の引いた線を越えて
見届けてほしかった。
そして・・決めた。
司「僕はバアトがもう
ダメと思ったら止める。
天野さんが限界なっても
僕は止めないから・・・
だから・・・天野さんが
もうダメと思ったら丁治
さんが止めてあげてよ。
責任持って止めてよ!!」
丁治「あぁ・・わかった
でも・・・」
司「でもじゃないっ!!
天野さんが体を張って
タイマンしているのは
丁治さんの為やから。
僕が止めたらあかんねん
丁治さんが止めないと」
丁治「ぐっ・・・」
何も言わせなかった。
そして逃がさせなかった
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