第827話 着けてる

2023年2月5日

第32部-正義vs正義-

t f B! P L
守「じゃあやろうか」

スッ・・・
守君が軽く構えをとった
両腕を上げて楽に構える

ボクシングスタイルだ。
最初は様子見とわかった

天野「後から調子が悪い
とか言い訳すんなよな」

ザッ・・・
天野も構えをとった。
重心を前に傾けていた。

守「弱者の言い訳なんて
せんから安心してくれや」

天野「そうか。わかった」

ダッ・・・

先に動いたのは天野だった
天野が間合いを詰め殴る。

ビュッ・・・スッ・・・

司「さすが守君」

守君はパンチをかわし
そのまま懐の中へ入った。

天野「うおっ・・マジか」

守「そんなもんかいやぁ」

バシイッ・・・ゴッ!!

天野「ぶはっ・・・がっ」

守君の右フックが入ってた
天野は一撃で倒されていた

司「あーあ。終わったかな
カウンター入ってるもん」

あれは立てないと思った。
守君の勝ちだと思っていた

しかし・・・おかしい・・
守君が膝をついていた。

司「守君?・・なんで?」

守「ぐっ・・・てめぇ。
よくあんな体勢で膝蹴りを
打ってきやがったな・・」

天野は右フックが当たる前
防御を捨て膝を守君の脇腹
に当て相打ちにしていた。

司「それでも・・・」

右フックを打つと脇腹が
開き無防備になるのでその
瞬間に膝を当てられると
きついのはわかるけど・・
膝をつくほどではないはず

天野「お~・・・いってぇ
まともにやってたら今ので
終わってたんやろうなぁ」

天野はゆっくり立った。

守「お前・・着けてるな」

天野「あぁ。着けてるわ。
対アトロ用やってんけどな
俺は負けられへんねんや」

司「何・・?なんなの?」

着けてるって・・・何を?
意味が全くわからなかった

天野「卑怯とでも言うか?
言いたかったら言えや」

守「いや・・・構わへん。
そんぐらいちゃんと準備を
してるのが本来正しいねん

俺が準備不足だっただけや
さぁ・・・続きやろうや」

守君が楽しそうだった。
圧力と殺気が出始めていた

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