シュボッ・・・フーッ・・
天野はタバコをとりだして
吸い出して話を始めた。
天野「バアトっつったか?
俺はお前には興味ないけど
お前に勝ったらアトロと
タイマンやれるねんな?」
司「僕はバアトより弱いよ
タイマン必要ないやんか」
シュボッ・・・フーッ・・
守君もタバコを吸いだした
守「違うわ。そいつの
言ってることはそういう
ことやないねんや」
司「どういうこと?だって
僕バアトに勝てないのに」
守「強い奴とやりたいって
いうことやないねんやろ?
仲間やったやつを自分の手
でケジメとりたいねんな?
そういう事やろ?総長?」
天野「あぁ。そういう事や
そいつよりも強いかどうか
ってのは関係ないねんや。
仲間やった奴やれればいい
それが俺のとりたい責任や
俺も喧嘩好きちゃうねん」
司「なんなの?この2人?
感覚が・・ちょっと違う」
僕ではわからない世界だ。
僕が入れる話じゃなかった
2人は笑いあっていた。
お互いを認めるかのように
そして・・だんだんと空気
が重くなってきていた。
守「総長さん。まだアトロ
とやりたいとかって思って
るんやないやろなぁ~」
天野「さっきまではなぁ。
でも・・・もう変わったわ
今日はお前とやりたいわ。
そんでお前に勝って後日
アトロとやらせてもらう」
ピッ・・・
天野はタバコを投げ捨てた
守「おう。それでええねん
アトロとは今度やればええ
いちいち止めへんからや」
ピッ・・・
守君もタバコを投げ捨てた
守「アトロ。この喧嘩・・
お前が立会人や。立会人の
役目はわかってるやろな」
司「うん・・・わかってる
でも・・・なんか怖いよ」
覚悟が・・・強すぎる・・
立会人の役目はわかってる
見届けるだけじゃなくて
血が昇ってやりすぎている
時に間に割って入ったり
意識がとんでいるのに相手
を殴ったりしたら止める。
格闘技の審判みたいな感じ
だけどちょっと違っている
喧嘩の場合は戦闘不能か
戦う意識がなくなった場合
ぐらいしか止められない。
仕留めるか・・心を折るか
このどっちかしかない。
だけど・・・このタイマン
は僕では捌けない気がした
自分よりも格上同士の場合
どこで止めていいのかが
全くわからないからだ。
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