天野「見た目若いな。
今何歳なんや?」
司「16です」
天野「高1か?高2?」
司「高1です」
天野「はぁ~。若いなぁ。
俺高3でもうすぐ卒業や」
司「2つしか変わんない
じゃないですか」
天野「いや~。違うやろ。
10代の2歳違いってのは
全然違うもんやないか?」
司「そうなんですかぁ?
いまいちわかんないです」
天野「後2年もしたら
わかるわ。なんにもして
なかったらわからんけど」
司「なんか深そうですね。
やっぱ色々ありました?」
ちょっと興味を持った。
人生経験が深そうだった。
天野「バカにされててなぁ
見返すのに必死やったわ」
司「バカにされてた・・?
バカにされるような感じに
は見えないんですけど?」
天野「バカにされるねん。
俺が総長なるなんて・・・
16で総長に選ばれてから
なんでお前みたいなんが
総長なんや?言われてた」
司「総長?暴走族です?」
天野「まぁ・・・一応な。
あんま表だってないけど」
司「すごいじゃないですか
16から総長ってなると」
天野「すごくはないねんな
先輩と仲間に恵まれてた。
すごいんは先輩と仲間や」
司「自分じゃなくて仲間を
褒めれるのってすごいです
器が大きいですよね」
天野「でもなぁ・・・
その仲間がやられてなぁ。
ここ最近悩んでたんやわ」
司「抗争かなんかです?」
天野「いや・・・違うねん
恥ずかしいけどタイマンで
負けたって聞いたんや」
司「タイマン・・ですか」
天野「信じられんかったわ
あいつらが自分から負けた
って言ってたんやからな」
司「タイマンで負けたって
言えるもんなんですか?」
タイマンで負けたって素直に
言う人をろくに聞かなかった
みんな負けてないとか・・・
調子が悪かったとか・・・
右手が痛かったとか・・・
適当な理由をつけてたから。
なのに・・・この人は・・・
天野「正々堂々やったんやろ
正々堂々やって負けたのに
勝ったって言ってたら・・・
前に進むことできへんやん」
自分の答えを持っていた。
この人は前に進める人だった
司「すごいなぁ。やっぱり
総長になると違いますね」
僕は尊敬してしまった。
そして少し憧れてしまった
この人は・・・ルシエドの
泉さんと同じ匂いがしてた
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