第818話 チラ見

2023年1月27日

第32部-正義vs正義-

t f B! P L
天野「歩く時は歩道歩け。
その道は見通しが悪いから
発見するん遅れてまうわ。
発見できへんかったら事故
に繋がってたんやからな」

司「はい。すいません」

天野「そんなびびんなや。
注意してるだけやねんし」

怒られていると思った。
注意なのに注意に聞こえず
やたらとなんか怖かった。

さっきすれ違ってたのが
僕と気づいてたみたいだ。

司「すみませんでしたっ」

天野「謝らんでええけど」

そういってコンビニの中へ
そそくさと入って行った。

コンビニの中に入ってから
ちょっとチラ見していた。

ってゆーか僕以外の人も
その人をチラ見していた。

なんかオーラがあったし
かっこよかったから。

司「かっこいい人やなぁ。
あれ?あの人も革ジャンや
革ジャン流行ってるんかな
最近よく見るけどなぁ?」

その人も革ジャンだった。
ちょっと見覚えがあった。

天野「はぁ・・・おらんな
全然見つからへんやんけ」

天野はタバコを吸い終わり
灰皿にちゃんと捨ててから
中へ入って来た。

店員はちょっとびびってた
どう見てもヤンキーだから

司「うーん。やっぱアイス
は食べながら見たいし~」

僕はアイスで悩んでいた。

スーパーカップのチョコか
チョコジャンボモナカの
どっちにするか悩んでた。

司「やっぱこれしかない」

チョコジャンボモナカを
とりにかかった瞬間誰かの
手が伸びて同じ物をとった

司「あっ・・・」

天野「悪ぃ。ええかな?」

司「はい。どうぞどうぞ」

天野「ありがとうな」

チョコジャンボモナカは
他にもいっぱいあったので
別にとられてもよかった。

適当にお菓子を買って
僕はコンビニの外に出た。

司「・・・あっ」

天野「ん?」

目が合ってしまった。

外に出るとさっきの人が
邪魔にならないよう座って
食べていた。

天野「はははっ。そんなに
見られたら恥ずかしいやん
ほれ。からあげくんやる」

司「いいです。いいです。
そんなんもらえませんよ」

天野「1人で食うってのも
ちょっと寂しいからやぁ。
ちょっと付き合ってくれや
話し相手欲しかったんや」

司「じゃあ・・少しだけ」

なんか悪い人には見えない

1人で食べるご飯ってのは
寂しくて美味しくない。

僕は少しだけ付き合う事に
してその場に座り込んだ。

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