第816話 秘密

2023年1月25日

第32部-正義vs正義-

t f B! P L
天野「あいつらには・・・
聞かれへんわ。アトロは
俺が探しださんとなぁ~」

天野はアトロの事を龍に
聞かずに去って行った。

看板が邪魔をしていた。
聞けばルシエドが動く。

そうなると大ごとになり
結局ルシファーの看板で
動かしたのと変わらない

丁治と秀とタイマンした
相手にそれはできない。

天野のプライドだった。

寿一「あの人が・・・
ルシファー総長ですか」

龍「あぁ。そうや。
あの人の下には丁治と秀
っていうのがおってな。
俺と拓と同じ立場がおる

いつもはそいつらと一緒
におるはずやねんけど」

寿一「1人でしたもんね
何かあったんですかね」

龍「なんかあったんやろ
いちいちこっちに黙って
来る人やないからな」

龍は携帯を取り出して
圭吾にメールを入れた。

寿一「うちの総長と・・
ルシファーの総長って
どっちが強いですかね」

龍「うちの総長やろな。
普通のタイマンやとな。

まぁうちとルシファーが
もめる事はないけどな」

寿一「普通のタイマン?
どういうことですか?」

龍「天野総長はなぁ・・
喧嘩をよく知ってるねん

負けられない立場やから
どんな手を使っても勝つ

そうなったらバカ正直な
うちの総長は負けるわ」

寿一「卑怯なんですか?
天野総長っていうのは」

龍「いや・・・違うねん
勝ってるから正義やろな

あんま疑問を持つなよ。
それに発言間違えるなや
うちらの兄弟族やからな

そやな・・・言うなよ。
6代目のルシファーは
少し事情が違うねんや」

寿一「事情?どんな?」

龍「それはな・・・」

龍は寿一に話をした。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・・

寿一「はぁ?なんて?」

寿一は驚いてしまってた
さすがに予想外だった。

龍「2度は言わへん」

寿一「・・マジっすか?
信じれないんですけど」

龍「信じるも信じないも
寿一の勝手やけどなぁ。
誰にもそれは言うなよ。

言ったらルシエド破門や
そんぐらいの重い話や」

寿一「言えないですよ。
・・・そんなこと」

龍「わかってたらええ」

寿一「でも・・・何で俺に
わざわざそんな大事な事を
教えてくれたんですか?」

龍「お前は次の総長候補や
器を試しておきたいねん。

秘密を黙っておけるのか?
それとも誰かに言うのか?

俺らは後半年で引退やから
見極めないとあかんねん」

時間は止まらず進んでいる
終わりは近づいてきていた

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