第802話 感覚

2023年1月11日

第32部-正義vs正義-

t f B! P L
司「はぁ・・・ダメやぁ。
体がついてこうへんわぁ」

ここまで動けないのは
今まで1回もなかったのに

初めての経験だった。

司「昨日無理しすぎたかな
限界以上やれたもんなぁ」

昨日の事を思い出していた

あのタイマンがどうしても
思い出せなくなってた。

覚えてるのは感覚だけだ。
楽しかったという感覚。

格闘技とは全然違ってた。
駆け引きも何もなかった。

全力を出してぶつかって
拳から熱い気持ちが伝わり
負けたくないっていう感覚

司「なんであんなにも・・
頑張れたんだろう・・・」

何度も何度も立ち上がって
くる丁治を見て恐怖した。

怖いのに・・嫌なのに・・
僕も立ち上がってしまった

丁治が立つから僕も立つ。
子供の意地の張り合いだ。

僕が負けても・・・
何も変わらないのに・・・

司「うーん。よくわからん
よっしゃあ。型やっぞ~」

考える時間はもう終了。
切り替え無理矢理鍛錬する

時間は待ってくれないから

司「ぐぎぎぎっ・・痛い」

24式を終わらせ平安の型を
やり長拳の基本をやった。

体の痛みが邪魔をするので
動作確認中心でやっていた

司「ふぅ。よしっ終わり。
後は帰って学校の用意か」

僕は家まで帰っていった。

司「ただいまぁ~」

靴を脱ぎリビングへ行く。
京美も起きてきていた。

司「おはよう~。京美」

京美「お兄ちゃん。おはよ
あれ?え~。どうしたん?
顔めっちゃ腫れてるやん」

京美がめっちゃ驚いていた
腫れ方が異常だったから。

司「ははっ。ちょっとね。
こけただけやって」

こういう時に出てくるのは
苦しい答えしか出てこない

そしてすぐに嘘とバレる。

京美「絶対嘘やぁ。こけた
だけでそんなんならんもん
どしたん?喧嘩したん?」

司「まぁ・・・そうかな」

京美「めっちゃ痛そう~」

司「めっちゃ痛いよ」

母「京美。お兄ちゃんは
こんな変な顔でも学校
行くんやってさ」

京美「そうなん?」

司「まぁ・・・学校休む
理由にはならへんから」

いつもと変わらず会話が
多く朝から賑やかだった

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