司「はぁ・・・ダメやぁ。
体がついてこうへんわぁ」
ここまで動けないのは
今まで1回もなかったのに
初めての経験だった。
司「昨日無理しすぎたかな
限界以上やれたもんなぁ」
昨日の事を思い出していた
あのタイマンがどうしても
思い出せなくなってた。
覚えてるのは感覚だけだ。
楽しかったという感覚。
格闘技とは全然違ってた。
駆け引きも何もなかった。
全力を出してぶつかって
拳から熱い気持ちが伝わり
負けたくないっていう感覚
司「なんであんなにも・・
頑張れたんだろう・・・」
何度も何度も立ち上がって
くる丁治を見て恐怖した。
怖いのに・・嫌なのに・・
僕も立ち上がってしまった
丁治が立つから僕も立つ。
子供の意地の張り合いだ。
僕が負けても・・・
何も変わらないのに・・・
司「うーん。よくわからん
よっしゃあ。型やっぞ~」
考える時間はもう終了。
切り替え無理矢理鍛錬する
時間は待ってくれないから
司「ぐぎぎぎっ・・痛い」
24式を終わらせ平安の型を
やり長拳の基本をやった。
体の痛みが邪魔をするので
動作確認中心でやっていた
司「ふぅ。よしっ終わり。
後は帰って学校の用意か」
僕は家まで帰っていった。
司「ただいまぁ~」
靴を脱ぎリビングへ行く。
京美も起きてきていた。
司「おはよう~。京美」
京美「お兄ちゃん。おはよ
あれ?え~。どうしたん?
顔めっちゃ腫れてるやん」
京美がめっちゃ驚いていた
腫れ方が異常だったから。
司「ははっ。ちょっとね。
こけただけやって」
こういう時に出てくるのは
苦しい答えしか出てこない
そしてすぐに嘘とバレる。
京美「絶対嘘やぁ。こけた
だけでそんなんならんもん
どしたん?喧嘩したん?」
司「まぁ・・・そうかな」
京美「めっちゃ痛そう~」
司「めっちゃ痛いよ」
母「京美。お兄ちゃんは
こんな変な顔でも学校
行くんやってさ」
京美「そうなん?」
司「まぁ・・・学校休む
理由にはならへんから」
いつもと変わらず会話が
多く朝から賑やかだった
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