第796話 応援

2023年1月5日

第31部-陰と陽の族-

t f B! P L
丁治「ぐう・・あっ」

丁治の膝が崩れ落ちる。
しかし・・・倒れない。

丁治が地面に膝をついた
倒れこみはしなかった。

司「なんで・・・?
なんで倒れ込まないの?」

もう僕に攻撃するだけの
力は残っていなかった・・

全部・・・出しきっていた

後輩「丁治さーん。立って
立ってくださぁーい」

丁治「ぐおっ・・・つっ」

後輩「丁治さーん。そんな
やつに負けんとってくれ」

丁治が立ち上がろうとする
みんなに応援されていた。

司「・・ハア・・・ハア。
もう・・・立たないでよ」

立てるとは・・思えない。
最後の一撃は手応えあった

それに・・・丁治ももう
ボロボロだったから・・・

丁治「うおお~っ!!がぁ」

丁治は体を引き起こし立つ
根性だけで立ち上がった。

丁治「ぐっ・・・はぁ・・
まだや・・・俺は・・・
負けられへんねん・・・」

司「ははっ・・すごいなぁ
負けたく・・・ないなぁ」

もう僕は限界だった・・・
だけど・・なんでだろう?

丁治には負けたくなかった
初めて勝ちたいと思った。

僕も無理矢理体を起こした
そして・・丁治と対峙する

もう言葉はいらなかった。

バキィ・・・ゴッ・・・

丁治「ぐうっ・・・」

司「つっ・・・」

意地だけで殴り合う。
次倒れたらもう立てない。

立ち上がる力なんてもう
残っていなかったから。

後輩「丁治さーん。絶対
負けんとって下さーい」

後輩「勝ってください。
よそ者に負けたら・・・
俺ら立場ないですよぉ」

丁治を応援する者が多い
丁治は慕われていた。

負けられない・・理由が
なにかあるとは思った。

でも・・関係なかった。

今・・この瞬間・・・
僕は勝ちたかったから。

丁治「うおおおっ~」

ドボッ・・・ドカッ・・

司「ぐあっ・・・」

脇腹を殴られ蹴られる。
丁治にももう力はない。

丁治「ハア・・ハア・・
お前・・・根性あるな」

司「ははっ・・・喧嘩は
気合と・・根性やろ?」

丁治「その通りや・・・
わかってるやないか」

司「決着・・つけようや。
俺・・あんたに勝ちたい」

丁治「俺に勝ちたいやと?
はははっ・・・そんなん
言われたんは初めてや・・
・・・来いっ!!」

お互い・・これで最後だ。
もう精神的に限界だった。

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