第794話 自殺行為

2023年1月3日

第31部-陰と陽の族-

t f B! P L
司「おおっ!!らぁ・・」

ガンッ・・・ドカッ・・
丁治を思いっきり蹴った。

丁治「くそがぁ。でらぁ」

司「ぐっ・・・このっ」

バッシャーン・・・
川の中に入ってしまった。

魂輝「川に入りましたよ?
そろそろ投げますかね?」

守「どうやろうなぁ。
投げる気で川の中へ入った
って感じはせんけどなぁ」

魂輝「じゃあなんでです?
打撃だったら不利ですよ」

守「相手も同じ条件やしな
つーかこれでわかったわ。

アトロは真っ向勝負で丁治
っつーのとやってるわ」

魂輝「真っ向勝負?相手の
土俵で戦うんですか?
そんなの自殺行為ですよ」

守「相手も真っ向勝負や。
同じ土俵でやりたいんやろ
そういう感じしてるやん」

魂輝「負けますよ。そんな
甘い考えで戦ってるなら」

ずっと見守ってくれていた

司「へへっ・・なんでやろ
めっちゃ楽しい・・・」

痛いし・・しんどいし・・
この人やたら強いし・・・
僕は得なんてしないのに。

丁治とのタイマンがなぜか
楽しいと思えてきていた。

ただぶつかりあって・・・
意地の張り合いなのに・・

丁治の一撃一撃から熱い
何かを感じてしまった。

丁治も笑っていた。
僕と同じだったんだろう。

負けられない思いが伝わる

司「ハァ・・・ハァ・・」

丁治「ハァ・・・ハァ」

もう10分も殴り合っていた
だんだん顔が腫れてきてた

お互い気力で立っていた。
僕の方がダメージが多い。

でも・・・見せない。
こんな時こそ強がらないと

司「どうしたぁ・・おい。
もうかかってこんのか?」

丁治「うっさいねん。ボケ
お前からかかってこいや」

司「へへっ・・・そうか。
じゃあ言葉に甘えて・・」

一歩を歩くのもきっつい。
だけど・・・意地で歩く。

気合と根性で負けたくない

司「これ・・・あんまり
得意じゃないけど・・・」

丁治「・・・なんや?」

司「僕の持ってる打撃技術
を・・・全部出すから」

スウッ・・・プゥゥ・・・

丁治「なんや?何かくる」

呼吸を無理矢理整える。
のがれで余分な力を抜いた

スッ・・・コォォッ・・・

そして息吹で調息をする。

全身に一瞬だけ力を出せる
ぐらい無理矢理整わせて
僕は丁治に殴りかかった。

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