気がつけば・・・僕と丁治
の周りをみんな囲んでた。
タイマンを見届ける為に。
トントントン・・・
丁治が自分の顔を指した。
司「・・・ん?なんや?」
丁治「一発殴ってこいや。
さっきの不意打ちで殴った
分受けな気がすまへんわ」
守「へぇ~・・・珍しい」
魂輝「真っ向タイプですか
族で真っ向は珍しいです」
殴ってこいと言っていた。
しかし・・・僕は・・・
司「気にせんでいいやん。
不意打ちでやられた僕の方
が悪いねんから。いちいち
不意打ちでやられたとか
卑怯とか言い訳せんから。
黙ってかかってこいって」
丁治「ふっ・・・はははっ
お前おもろいやつやなぁ。
好きになれそうやわぁ~」
ダッ・・・ブンッ・・・
丁治が一気に間合いを詰め
全力でパンチを打ってくる
司「うわっと・・・」
僕は流さずにかわしてた。
全力を込めた一撃は空振る
方が体力を奪えるから。
丁治「死ねやぁ」
そして膝が飛んでくる。
ガキイィ・・
司「っと・・危ないわぁ」
僕は手で膝を掴み合わせて
ガードし後ろへ飛んでいた
剛で受けず柔で対応してた
そして一度間合いをとった
司「あー。怖かったぁ~」
丁治「怖いんはこっちや。
お前・・・ほんまに見た目
と全然違うんやなぁ・・」
司「よく言われます。でも
基本的に平和主義者です」
丁治「そうか・・俺もや」
司「はっ。あんた族やんか
族が平和主義者ってのは
ちょっとおかしくない?」
丁治「そんな族がおっても
ええやないけ・・・」
司「そやね。いいかもね」
お互い・・構えをとった。
丁治はそこら辺のヤンキー
とは違うとわかったから。
気合の入り方が違ってた。
気を抜いたら僕が負ける。
遊べる余裕は無いとわかる
後輩「おい・・なんでや?
何がどうなったんや?」
後輩「わからん・・・でも
丁治さんの攻撃をくらって
あいつは立ってるねん」
後輩達がざわついていた。
何がどうなったのか・・・
わかっていなかった。
司「それじゃあ。行くよ」
丁治「あぁ・・来いやぁ」
今度は僕が間合いを詰めた
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