第791話 見届ける

2022年12月31日

第31部-陰と陽の族-

t f B! P L
気がつけば・・・僕と丁治
の周りをみんな囲んでた。

タイマンを見届ける為に。

トントントン・・・
丁治が自分の顔を指した。

司「・・・ん?なんや?」

丁治「一発殴ってこいや。
さっきの不意打ちで殴った
分受けな気がすまへんわ」

守「へぇ~・・・珍しい」

魂輝「真っ向タイプですか
族で真っ向は珍しいです」

殴ってこいと言っていた。
しかし・・・僕は・・・

司「気にせんでいいやん。
不意打ちでやられた僕の方
が悪いねんから。いちいち
不意打ちでやられたとか
卑怯とか言い訳せんから。
黙ってかかってこいって」

丁治「ふっ・・・はははっ
お前おもろいやつやなぁ。
好きになれそうやわぁ~」

ダッ・・・ブンッ・・・

丁治が一気に間合いを詰め
全力でパンチを打ってくる

司「うわっと・・・」

僕は流さずにかわしてた。
全力を込めた一撃は空振る
方が体力を奪えるから。

丁治「死ねやぁ」

そして膝が飛んでくる。

ガキイィ・・

司「っと・・危ないわぁ」

僕は手で膝を掴み合わせて
ガードし後ろへ飛んでいた

剛で受けず柔で対応してた

そして一度間合いをとった

司「あー。怖かったぁ~」

丁治「怖いんはこっちや。
お前・・・ほんまに見た目
と全然違うんやなぁ・・」

司「よく言われます。でも
基本的に平和主義者です」

丁治「そうか・・俺もや」

司「はっ。あんた族やんか
族が平和主義者ってのは
ちょっとおかしくない?」

丁治「そんな族がおっても
ええやないけ・・・」

司「そやね。いいかもね」

お互い・・構えをとった。

丁治はそこら辺のヤンキー
とは違うとわかったから。

気合の入り方が違ってた。
気を抜いたら僕が負ける。

遊べる余裕は無いとわかる

後輩「おい・・なんでや?
何がどうなったんや?」

後輩「わからん・・・でも
丁治さんの攻撃をくらって
あいつは立ってるねん」

後輩達がざわついていた。

何がどうなったのか・・・
わかっていなかった。

司「それじゃあ。行くよ」

丁治「あぁ・・来いやぁ」

今度は僕が間合いを詰めた

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