第790話　良くない？

周りがざわつきだしてた。

丁治「お前がやったとは
・・思われへんけどなぁ？
悪いが強そうには見えん」

司「ははっ。すいません」

守「見た目に騙されるなよ
そいつは猫の皮をかぶった
一線越えれる狼やからな」

守君が忠告をしていた。
僕にとっては迷惑だった。

丁治「まぁ・・そうやろな
でも見つかってよかったわ

お前アトロっつったか？
俺とタイマン張らんかい」

司「嫌ですっ!!」

丁治「・・・はっ？」

僕はすぐに断った。
この人は看板を背負ってる
ような感じがしたから。

僕が・・・勝ったら
壊れてしまう気がした。

守「おーい。やったれや」

司「嫌やわ。なんかこの人
悪い人ちゃう感じやもん。

それに喧嘩慣れしてそうで
やたらと強そうやし」

魂輝「じゃあ僕がやります
強いのとやりたいですし」

司「どーぞ。どーぞ」

守「モスラはあかんやろ。
これはアトロがちゃーんと
やらなあかん問題やって」

魂輝「モスラじゃないです
僕はミスラのはずですよ」

守「あっ・・・悪い。
モスラの方が言いやすい」

司「モスラで良くない？」

魂輝「ダメですよ～」

丁治「なんやこいつら？」

緊張感の無い僕達に連中は
ポカーンとしていた。

丁治「しゃあない・・・
逃がすわけにも行かへん。
いきなり喧嘩を始めるか」

ザッ・・・ザッ・・・

丁治が僕に近寄ってきた。
そして僕の肩をポンと触る

司「・・・んっ？」

振り向いた瞬間だった。

バッキィ・・・

司「っ・・・ってぇ」

いきなり殴られていた。

体勢が整ってなかったので
パンチを流す事はできない
と判断をしかわせなかった

ヒットポイントをずらす事
ぐらいしかできなかった。

守「おっ？始まったか～」

魂輝「あ～僕の相手が～」

丁治「遊んでる暇ないねん
いきなりで悪いがタイマン
張ってもらうからな。お前
は・・・絶対逃がさへん」

司「やっぱやらなあかんか
避けたかったんやけどなぁ

まぁいいや。秀って人の
仇討ちみたいやから僕も
ちゃんと受けて立つよ」

丁治の気持ちを汲んだ。

この人は自分の強さを示す
為に喧嘩を売ってきたわけ
ではないと思ったから・・