第770話 女心

2022年12月10日

第31部-陰と陽の族-

t f B! P L
キーンコーンカーンコーン

缶コーヒーを飲みながら
学校の校門をくぐる頃に
チャイムが鳴り始めてた。

ちょうどいい時間だった。

司「先生~。おはよう~」

先生「おう。宮根~」

守「おはようございまーす
今日も一日頑張りましょ」

先生「沢田ぁ。お前は何で
いつも眠そうなんやぁ?」

守「余計なお世話ですって
そんじゃあまた後で~」

松原「先生~。おはよ~。
沢田くーん。おっはよ~」

守「うわっ。なんやねん」

松原さんが走ってきていた
ギリギリセーフだったけど

守君に飛びつき抱きついた
もうけっこう見慣れていた

守「お前なぁ。いちいち
飛びついてくんなよなぁ」

松原「ええやんか~。
そんなん言いながらも
いっつも受けてくれてる」

守「俺が避けておっきい
怪我されても困るねん」

松原「だから抱きつくの。
避けないから安全やんか」

司「ほらほら。さっさと
教室行かないと遅刻なるよ
いちゃつくのは後にして」

守「てめぇ。離れろやぁ」

松原「嫌やぁ~」

守君は人目を気にして
松原さんを離そうとしてた

周りから見るとただの
カップルがいちゃついてる
だけにしか見えなかった。

はずなんだけど・・・

女「ちょっと。なんなん?
あの子なれなれしいやん」

女「沢田君嫌がってるのに
めっちゃ調子のってるし」

女「止めに入ろうよ」

後ろを歩いて来ていた女子
が守君と松原さんの間に
入って引き離そうとしてた

女「ちょっと。やめえな」

守「・・・えっ?」

女「沢田君。嫌がってるし
そんなんわからへんの?」

松原「・・・はぁ?」

2人は思っていた。
あんたらは誰?と・・・

司「ほらぁ。遅れるよ~。
なにやってんの~?もう」

守「あ~。すぐ行くって。
松原。さっさと行くぞ」

松原「うん。待ってよ~」

女「えっ?なんでぇ~?」

守君達は逃げるようにして
その場をさって逃げていた

司「なにやってたの?」

守「なんかな~。後ろを
ついてきてたのがいきなり
わけわからんこと言ってて
近寄ってきてんやんかぁ。
なんかめっちゃ怖かった」

松原「あれ2年やと思う。
沢田君嫌がってるやんって
あたし言われてんけど~」

守「あ。それはほんまや」

松原「ほんまやないやん。
ほんまは嬉しいくせに~」

守「嬉しかったらいちいち
引き離さなへんけどなぁ」

松原「ちょっとそこはさぁ
嬉しいっていうとこやん。
毒づくとこちゃうって~。
沢田君はほんまに女心が
わかってへんなぁ~」

守「はいはい。すんません
もっと勉強しときます~」

司「わかってると思うよ。
だって・・・もう松原さん
守君にべったりやんか~」

松原「うっ・・それは」

3人で話しながら廊下を
歩きながら話していた。

そして教室の中へ入った。

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