丁治「須磨の・・よそ者?
秀が動くほどなんかぁ?」
天野「須磨ナンバーの単車
が暴れてるって聞いてる」
丁治「ええんか?秀が動く
とやりすぎてまうやろ?」
天野「まぁ最初っから下手
な者が動くより看板持った
んが動く方がええかもな」
丁治「おいおい。特隊やぞ
半殺しにしてまうやろ?
それに須磨っつったら」
天野「別に関係ないやろ。
背後にあいつらおるかいや
それに俺らも須磨やしな。
まぁおっても問題ないわ」
丁治「どんな奴らかは
わかってんのか?」
天野「さぁ?知らへん。
どうせただのバカやろ」
丁治「なめてんのかなぁ?
また中途半端な不良が調子
のって来てるんやろうか」
天野「まぁそうやろうな。
いつもそうやんけ。別に
調子にのるぐらいやったら
見逃してもいいんやけど」
丁治「それはあかんやろ。
俺らのプライドが許さん」
天野「せやから黙認してる
そういう輩は丁治達に任せ
ておけるからなぁ~。
まぁ俺の場合は真面目に
生きてるやつらに対して
からむのが許せんだけや」
丁治「そうやな・・・」
天野「弱い者って・・・
なんでいつも被害者に
なってまうのかな~
あいつら・・・なーんにも
悪いことしてないのにさ」
丁治「・・・天野」
天野は遠い目をしていた。
少し沈黙が続いていた。
そして・・・
天野「さ~て。そんじゃあ
俺は先に帰らせてもらうわ
別に何もなさそうやし」
丁治「あれ?ええんか?
秀が行ってるやつらは?」
天野「あぁ。いつも通り
丁治と秀に任せておくわ」
丁治「じゃあいつも通りで
報告だけでいいんか?」
天野「報告もいらへんで。
丁治か秀が動いてるって
だけわかればもうええねん
それだけでもうわかる」
丁治「へっ・・・」
天野は仲間を信頼していた
信頼というのは・・難しい
まず簡単には手に入らない
信頼を得ると言う事は・・
今までに積み重ねた時間と
結果があって成り立つから
そして・・この信頼が・・
生まれている族はまず強い
お金の関係でもなく・・・
馴れ合いの関係でもない。
損得勘定の無い特殊な関係
それは・・・絆が生まれて
しまっている経験での関係
この関係を潰すのは難しい
この絆がある族は潰せない
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