第759話 特殊な関係

2022年11月29日

第31部-陰と陽の族-

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丁治「須磨の・・よそ者?
秀が動くほどなんかぁ?」

天野「須磨ナンバーの単車
が暴れてるって聞いてる」

丁治「ええんか?秀が動く
とやりすぎてまうやろ?」

天野「まぁ最初っから下手
な者が動くより看板持った
んが動く方がええかもな」

丁治「おいおい。特隊やぞ
半殺しにしてまうやろ?
それに須磨っつったら」

天野「別に関係ないやろ。
背後にあいつらおるかいや
それに俺らも須磨やしな。
まぁおっても問題ないわ」

丁治「どんな奴らかは
わかってんのか?」

天野「さぁ?知らへん。
どうせただのバカやろ」

丁治「なめてんのかなぁ?
また中途半端な不良が調子
のって来てるんやろうか」

天野「まぁそうやろうな。
いつもそうやんけ。別に
調子にのるぐらいやったら
見逃してもいいんやけど」

丁治「それはあかんやろ。
俺らのプライドが許さん」

天野「せやから黙認してる
そういう輩は丁治達に任せ
ておけるからなぁ~。

まぁ俺の場合は真面目に
生きてるやつらに対して
からむのが許せんだけや」

丁治「そうやな・・・」

天野「弱い者って・・・
なんでいつも被害者に
なってまうのかな~

あいつら・・・なーんにも
悪いことしてないのにさ」

丁治「・・・天野」

天野は遠い目をしていた。
少し沈黙が続いていた。

そして・・・

天野「さ~て。そんじゃあ
俺は先に帰らせてもらうわ
別に何もなさそうやし」

丁治「あれ?ええんか?
秀が行ってるやつらは?」

天野「あぁ。いつも通り
丁治と秀に任せておくわ」

丁治「じゃあいつも通りで
報告だけでいいんか?」

天野「報告もいらへんで。
丁治か秀が動いてるって
だけわかればもうええねん

それだけでもうわかる」

丁治「へっ・・・」

天野は仲間を信頼していた

信頼というのは・・難しい
まず簡単には手に入らない

信頼を得ると言う事は・・
今までに積み重ねた時間と
結果があって成り立つから

そして・・この信頼が・・
生まれている族はまず強い

お金の関係でもなく・・・
馴れ合いの関係でもない。

損得勘定の無い特殊な関係
それは・・・絆が生まれて
しまっている経験での関係

この関係を潰すのは難しい
この絆がある族は潰せない

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