守「じゃあ先生に一任
できた親が合格なん?」
野田「合格っていうのは
違うけど。まぁそうや」
司「へぇ~。意外だった」
知ってしまうとあまりにも
簡単な決め方とも思った。
野田「最初は分家は人は
集まらんと思ってたけどな
なぜかめっちゃ来るねん。
毎年4月なったら卒業した
分だけ募集かけてるけど
300人ぐらいくるねん」
翔子「そういえば多いね。
毎年先生寝不足やもんね」
杏「あたしらずーっと普通
にいてるからわからんけど
道場に入ってなかったら
絶対つまんないと思うし」
翔子「そんな気するな~」
司「先生はなんで父さんに
会うのが嫌やったの?」
野田「最悪やからや」
守「ダディも?」
野田「あぁ。あれも最悪」
司・守「なんで?」
翔子「それは本家の師範
やからやないん?」
司「あ~。そういう事か」
野田「バカ。違うわ」
守「えっ?違うの?」
野田「俺が高校生の頃なぁ
司と守の父さん達には何回
いじめられてたことか・・」
守「先生をいじめてた?」
司「それは違うでしょ?
いじめはしそうやないのに」
野田「バカ。ほんまやって。
俺がヤンキーやからってなぁ
喧嘩売ってきまくっててやぁ
断ってるのに・・・強制や」
守「でも・・だったらなんで
俺と司を受け入れたんです?
タマも一緒でしたけど・・」
野田「あ~。最悪やけどな。
最悪なんは表面だけやねん。
もう16年ぐらい一緒にいてな
裏面も見てるからええねん」
司「裏面?」
野田「もう16年も一緒にいて
うわっつらしか見えてないと
全くつまらへんやないか」
司「そっか。そうやね~」
野田「それに俺の時だけや。
あんなに言ってくるのは」
お互いに信頼感が見えた。
心の部分って言うのかな?
そういった普通は見せたく
ない部分を見せあえている
ような感じがしていた。
僕もそんな大人になりたい
前からそう思ってたから。
守「そんで話し戻すけど
結局その場で先生に一任が
できるかどうかですか?」
野田「おう。そうやで。
その場で決断できる親なら
子供もちゃんと育つから」
司「ちゃんと育つのかな?
育児放棄と思われない?」
野田「育児放棄するような
親やったらわざわざ俺に
預けにはこーへんって。
施設とかに預けるやろな」
司「あっ。そっかぁ~」
なかなか想いが難しい。
人の感情が読めてなかった
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