僕達はずっと教えていて
気がつけば日が暮れていた
休憩を取る事になったので
休憩時間を利用して先生に
質問して聞いていた。
野田「生徒を選ぶ基準?」
守「はい。昨日翔子達と
話をしててなんかあんの
かなぁって思ったんで」
野田「生徒を選ぶ基準って
のはさすがにないかなぁ。
5~6歳の子供なんてな。
選ぶにも選びようないし」
翔子「ほらぁ。やっぱり」
司「でも面接してるって
前に言ってたような・・」
僕達が道場に入りたいって
時にそう言ってた気がした
野田「あぁ。面接してる。
守と司はせんかったけど」
司「それはなんでですか?
面接するって事はやっぱり
何か選ぶからですよね?」
守「将来的に有望とか?
才能があるとかってのを
判断してるんでしょ?」
野田「5~6才の子供見て
こいつは将来的に有望とか
才能があるとかを見抜ける
ような人っておるかな?」
司「うーん・・・でも~」
確かに・・・そんな小さい
子供を見ても見抜けない。
それにエリートみたいなの
を集めてる訳でもなかった
スポーツが苦手な子とか
そういう人もいたから。
守「じゃあなんで面接を
してるんですか?誰でも
いいなら面接なんてする
必要なんてあるんです?」
野田「うん。ある」
守「えっ?あんの?」
司「全然わかんない・・」
先生の言ってる事が・・・
全くわからなかった・・・
野田「俺は面接の時に子供
はろくに見てないねんな」
守「えっ?あっ・・・!!」
司「なに?わかったの?」
野田「守と司とタマの時は
俺が嫌やったから面接せん
かっただけやからなぁ~」
翔子「あ~わかったぁ~」
杏「あたしもわかったぁ」
司「・・面接が嫌やった?
えっ・・?あっ・・?」
僕の中でも全て繋がった。
守「なんやぁ。そうか~」
司「そうやったんやぁ」
気づけばどってことはない
ただなかなか気づけない。
そう・・・先生が面接の時
に見ているのは確かに子供
とは違っていた。
子供は・・ろくに見てない
誰でもいいと言えば・・・
確かに誰でもよかったから
ただ・・・誰でもよくない
部分がひとつだけあった。
それは・・・
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