第729話 拘束

2022年10月30日

第30部-成長変化-

t f B! P L
守「高校生なってからやぁ
ちょっと深く考えてたんや
金稼ぐのってよく考えたら
難しいんやなぁって・・」

司「僕もそれは思ってた。
あれでしょ?拘束やんね」

守「そうそう。最初のうち
は気づかんかったけど・・
やってもやらんくてもそこ
にいればもらえるねんや」

バイトをしているとわかる
ことがある。それは働く人
と働かない人がいること。

働いていようがさぼって
いようが給料は一緒だ。

だからさぼる人はわからん
ようにさぼったりしている

守「司はさぼってんの?」

司「僕はさぼられへんよ。
そんなにやる気のない先輩
が僕に命令してくるから
損ばっかしてるかなぁ~。
守君はどうなん?」

守「俺もやってるなぁ」

司「へぇ。珍しいやんかぁ
さぼってると思ったのに」

守「俺はまだまだやしな。
やっぱ洗いの技術欲しいし

まだ半年ぐらいやしそれに
土日しかいけてへんしなぁ

もう20年もやってる部長
が時間割いて教えてくれる
から吸収したいしなぁ~」

司「職人ってのだっけ?」

守「そうそう。せやから家
の掃除で練習も兼ねてる。
窓ガラスとか拭くの得意」

司「またモテルんやない?
守君掃除上手なんバレたら
女子はうっとりするって」

守「そうかぁ?掃除上手は
かっこ悪くないかぁ?」

司「んな訳ないやんか」

普通掃除が上手でもそんな
かっこよくは見えないけど
守君は見た感じ掃除なんて
絶対しそうには見えない。

絶対さぼる人に見える。

そんな守君がきっちり丁寧
に掃除をして仕上げてたら
そりゃあ無条件的にモテる

ただでさえモテてるのに。

守「つーか話しがずれたな
ってか違うねん。金を稼ぐ
ってことは働く以外にも
あるって事に気付いてん」

司「それは僕も気づいたよ
働くっていうのは時間を
売るってことやもんね。

バイトやったらバイトで
時間が拘束されてるから
その間何もできないもん」

守「あれ?それだけか?」

司「あれ?違うの?」

結構自信があったんだけど
守君は何も驚いてなかった

守「じゃあ質問をするわ。
人間に平等に与えられてる
唯一の事が時間や。全員が
平等に24時間与えられる

でもなんでなんやろう?

同じ24時間与えられてる
のに1年間で1億円稼ぐ人
と100万円稼ぐ人がおる

これってなんでやろう?」

司「うーん。難しいなぁ」

突然の難問がやってきた。
僕はちょっと考えていた。

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