魂輝「先生。いいですか?
ひとつ質問したいですよ」
野田「どうした?タマ?」
魂輝「先生。もしかして
ダディに手加減した?」
野田「いんや。してへん。
つーかそんなんできへんわ
魔人さん相手に手加減する
とかまずありえへんねん」
魂輝「でも不思議なんです
先生は僕と組手する時とか
簡単に僕を倒せるですよ?
でもダディは倒せないです
ダディの方が力はあっても
僕は先生の方が技がある分
強いと思ってたんですよ」
野田「それは認識が違うな
タマ。わからへんのか?」
魂輝「なにがですか?」
野田「タマ。お前は強い。
うちで一番強いと言っても
いいぐらい強いねんや。
はっきり言って俺よりも
断然強いし基礎もある。
魔人さんはタマを相手に
反撃もせんとしのいでる。
俺はタマを相手にしてたら
そんなんはできへんねん。
早い段階で崩して倒さんと
俺の方がやられるからな」
守「それは俺もわかるわ。
先生の言ってる事わかる。
タマは最初はリズムが一定
やからそこでかたつけんと
後々しんどいからな」
野田「そうそう。最初から
変則か不確定で来られたら
一気にやられてまうけど」
魂輝「リズムが一定?」
野田「そう。でもそんなに
気にすることでもないぞ。
リズム意識して戦うような
人はまず出会わんやろし」
魂輝「そうですかねぇ?」
守「先生。俺からもひとつ
だけ聞いてもいいかな?」
野田「なんや?守もか?」
守「俺もタマと一緒で先生
が勝つと思ってた・・・
恥ずかしいけどダディの
本気ってのを知らんかった
そんで聞きたいんやけど
あれがダディの本気かな?
先生が相手やったら・・・
全力で戦えるもんかな?」
野田「いや。違うやろな。
あれが全力ではないやろ」
守「・・・えっ?」
野田「俺は高校の頃から
魔人さん知ってるけど・・
あの人の全力はもっと強い
そりゃあ今の方が昔よりも
強いやろうけど・・・
高校の頃の魔人さんはな。
同じ仲間がいて信頼されて
全員に任された最強の看板
背負ってたから強かった。
気合と根性も備わってた。
そん時なんて俺はパンチ
一撃で立てへんかったし」
守「どういうことなん?」
野田「まぁ・・・沢田清人
はシャレならんって事や」
全然意味がわからなかった
過去に何かあったんだろう
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