第719話 ハンデの時間

2022年10月20日

第29部-夏休み後半-

t f B! P L
仕合いが始まって1分が
過ぎた頃変化が起きだした

清人「そろそろええか?」

野田「あかん。あかん。
まだハンデの時間やって」

清人「そうか?つまらんわ
少しは驚かせるようなんを
出してくれへんかなぁ?」

野田「魔人さんが相手やと
出すもんも出されへんわ」

距離は3mほどとっていた
先生はアウトボクサーの
ように動いていた。

守「なんでなんやろうな?
先生あんなに距離とる必要
ないと思うねんけどなぁ」

魂輝「そうですよね。
ダディの力がすごくても
先生は技で戦えますよ」

守「チャンスを作ってる?
ダディを動かして一気に
距離を詰めてひっつく?」

魂輝「それならさっさと
詰めてやってるはずですよ
それにそれぐらいだったら
ダディは対応できますよ」

守「先生が相手でも?」

魂輝「うーん・・・」

守君達も読み合いをしてた

勝負は戦う前から始まって
いるとはこういう事かなと
思って深く感心していた。

そして・・2分が過ぎた。

清人「もう2分経ったぞ?
これ以上はええやろ?」

野田「後1分ぐらいくれ」

清人「あかん。つまらんわ
今日は守もタマも見てるし
かっこ悪い所見せられん」

野田「げっ・・・マジ?」

清人さんが仕掛けてきた。
間合いを詰め突きを放つ。

一気に動き出し盛り上がる

野田「おっとっと・・・」

清人「どうした?隙見て
反撃していいんやぞ?」

野田「誘いのくせに」

先生は防戦一方だった。

清人さんは単発で突きを
打っていたので反撃できる
隙は何度もあった。

そして・・・変化が起きる

パシッ・・・ジャッ・・・
先生が清人さんの腕を掴む

清人さんは腕を捻り外す。
先生は逆手の肘を狙って
下から平手で打ちにいく。

清人さんは少し体を横に
向け腰でぶつかってった。

守「・・・あれ。マジ?」

魂輝「ダディは・・・
今何したですか?」

野田「うおっ・・・」

先生は後ろへ飛ばされた。

野田「はぁ・・・うっとい
魔人さんの楊式が邪魔や」

清人「今更何を言ってる?
うちは太極拳が基礎やぞ」

野田「わかってるけど・・
力バカは力に頼ってくれよ
う~・・・どうしようか」

先生はずっと悩んでいた。
清人さんは先生の攻撃を
なんなく対応してたから。

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