第706話 優しさ

2022年10月7日

第29部-夏休み後半-

t f B! P L
奥へ案内され席へ座った。
とりあえず全員ウーロン茶
を頼み食べ物を注文した。

庄治「慣れてる感じやね。
よく居酒屋って来るの?」

守「いや。全然行かない。
前に1回だけ来たぐらい」

司「えっ?誰と来たの?」

守「バイト先の人と・・・
なんで司が聞くねんや」

司「いやぁ。気になって」

種田「へぇ。そうなんや。
2人って仲ええの?」

守「みんな仲ええかな」

庄治「えっ?みんなって
どういう知り合いなん?」

憲吾「同じ道場の知り合い
でもう2年なるかなぁ?」

司「うん。それぐらいやね
中2から一緒におるしね」

庄治「へぇ。赤星と真野は
学校でアホな事ばっかり
してるねんけどもしかして
2人もアホなんかな?」

司「僕はまともですよ」

守「アホはこの2人だけ。
他はみんなまともやで」

憲吾「待てや。守はまとも
ではないと思うねんけど」

綱吉「この前マクドで
ポテトにナゲットのソース
つけてくれって無理言って
あかん言われてるのにやぁ
くれやって本気で怒ってて
カツアゲしてたやんけ~」

司「え~。そうなん?
どやったん?もらえた?」

憲吾「無理やってんな。
守あの時負けてたもんな」

守「おう。負けてしまった
責任者まで出てきてたけど
無理です。すいませんって
ずっと謝ってきててやぁ。
俺がやかってるみたいで」

憲吾「あんなん輩やんけ。
誰が見てもやかってたな」

綱吉「あの日のマクドの
売上げは絶対守のせいで
落ちてたと思うねんけど」

守「・・・ごめん」

憲吾「今謝るなやぁ~」

綱吉「あはは。遅いし~」

庄治「へぇ~。沢田君って
威張る人やないんやね~」

種田「威張りそうやのに」

司「そうやねんよなぁ。
せやからなんかモテてる」

庄治「やっぱモテてる?」

司「うん。守君は女子の話
よく聞いてあげてるから」

種田「へぇ。いいやんか」

憲吾「守なんて女の話しは
適当にしか聞いてないで」

綱吉「確かにそうやなぁ。
どう思う?って言われたら
わからへんしか言わへん」

司「それがええねんよ」

女子の悩みは男子に答えを
求めてはいない事が多い。

ただ聞いて欲しいだけだ。

その子が考えて悩んでいる
のに今聞いただけの自分が
聞いてもわかるわけがない

女の子は黙って聞いている
男性の優しさにとても弱い

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