第693話 司の本音

2022年9月24日

第28部-夏休み中盤-

t f B! P L
理子「司はあるねんよ・・
司の家は金持ちやし・・・
女が欲しい優しさくれるし
周りに人が多くいるやん」

司「金持ちって言っても
僕は親に甘えれないから」

甘える権利があるのは京美
僕には・・・無いから・・

理子「普通女の子ってね。
外見から好きになるねん。
でも司の場合ってね・・・
内側から入ってくるねん」

司「内側から・・・?」

理子「考えれなくなるねん
かっこいいから好きとか
面白いから好きとか・・・
そういう一時的な好きって
いうのじゃなくて・・・
この人に好かれたいって
いう気持ちになるねんよ。

それが他の人に伝わってる
それがすっごい不安・・」

司「不安とかやめてよ」

理子が不安がっているのは
僕は嫌だし辛かった・・・

理子「司は中2ぐらいから
合気道と柔道やりだしてさ
ずっと努力してるやんか。
それやりだしてからかな。
司めっちゃ成長したやん。
でもさ・・・うちはなにも
してきてへんからさ・・」

司「そんなん関係ないよ」

理子「関係・・・あるよ。
司のこといいな。って
言ってる人結構聞くし・・

ほんまは司は別に好きな人
がいて・・・我慢していて
あたしがいるから司は他の
人と付き合えないのかな?
って思ったりするもん・・

あたし・・・辛くて・・・
うっ・・・ううっ・・・」

司「理子ぉ。泣かないで」

理子が泣き崩れていた・・
感情が理性を超えていた。

僕はすぐに泣き顔を隠した
そしてすぐに抱きしめた。

理子の弱い姿を見るのは
僕だけでよかったから。

それが・・彼氏の特権だ。

司「理子。黙って聞いて。
僕は理子がいつも好きって
言ってくれてるから・・・
ずっと安心して甘えてた。
だから・・・言うよ・・・
僕の本当の本心を聞いて」

理子は泣きながらうなづく
僕は覚悟を決めて言った。

司「僕が異性で好きな順序
をつけると・・・理子はね
2番目になるのが本心や」

理子「やっぱり・・・
他におるんやんかぁぁ~」

理子がさらに泣いていた。
だけど・・・しょうがない

それが本音だったから・・

聞かなければ言わない事。
だけど理子は聞いてきた。

だから理子も覚悟を決めて
聞かなければいけなかった

このブログを検索

ページビューの合計

Translate

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

QooQ