理子「ねぇ。司ってさぁ。
あたしが彼女でいい?」
司「えっ?どういう事?
そんなの考えた事ないや」
女の質問はわからない。
意味深な質問は男は困る。
理子「あたし最近めっちゃ
考える事あるねんやんかぁ
司はあたしの事が好きなん
かなぁ?って」
司「好きやで。理子の事」
理子「なんかなぁ。あたし
は好きって言ってるけど
司は全然言ってくれへんし
言わせてるみたいやんか」
司「そうかなぁ~?」
理子「そうやで。それに
強くなったからかどうかは
知らないけど前向きやん」
司「それは守君を見てるし
道場の仲間を見てるから」
周りの影響を受けていた。
ただ・・・それだけだった
理子「・・・昔ってさぁ。
司はもっとかっこ悪かった
でも・・・今は・・・」
司「理子?」
理子が少し涙ぐんでいた。
涙の訳がわかんなかった。
理子「結構不安やねんで。
昔の司を知らない人は司が
弱くてかっこ悪かったって
言うの知らないんやから」
司「なんで不安なるの?」
理子「司がモテてるから」
司「僕はモテテないって」
理子「モテてるのっ!!・・
司が・・・知らないだけ」
司「理子・・・なんで?」
理子が必死になっていた。
理子が離れていくと感じた
僕は理子を離したくない。
抱きしめようとした・・・
理子「ごめん。今は無理。
ちょっと話を聞いて・・」
理子が何かを決意していた
僕はドキドキしてきた・・
司「聞きたくないよ・・」
理子「あたしさぁ・・・
今まで司の近くにずっと
おったから気づかんかった
んやけど・・・知ってた?
司って条件揃ってるねん」
司「・・条件?なんの?」
理子「モテル条件」
司「僕にはないよ」
かっこよくて・・・
スポーツができて・・・
背が高くて・・・
そういうのが条件だ。
僕はかっこつけれないし
スポーツも得意じゃない
道場でもみんなの後を
ついていくだけだし・・
かっこつけれてもない。
モテル条件はなかった。
0 件のコメント:
コメントを投稿