第675話 変化と違い

2022年9月6日

第27部-夏休み前半-

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井上「宮根は市港やっけ?
学校はどう?楽しい?」

司「まぁ楽しくやってるよ
そっちはどうなん?」

井上「あんまおもんない。
中学の方が面白かったな」

小田「そうそう。思った
以上につまらへんねんな」

守「なんで?共学やろ?」

井上「まぁ共学やけどなぁ
普通すぎてつまらへんわ」

守「普通科は普通やろ?」

司「その認識はおかしい」

理子「でもなんでなん?
そんなつまらへんの?」

井上「男子とかガキやねん
かっこつけてるのばっかで
なんにも面白くないねん」

小田「俺は・・・俺は・・
とかばっかで自慢話しでな
そんなん聞きたくないし」

理子「それはうちでも一緒
そういう男子は多いって」

井上「中学の時ってさぁ。
なんだかんだで恵まれてた
んやなぁって思ったんよ。
宮根と沢田おらんかったら
こんなつまらんのかって」

小田「宮根は文句言わずに
パシってくれてたしなぁ」

司「それ褒められてない」

井上「褒めてるんやって。
あたし宮根は結構心開いて
話しできてたんやからね」

小田「うちもそやったなぁ
宮根は素直に話せてたわ」

司「うーん。伝わらない」

僕は女のこういう部分が
全然わからなかった。

でも・・高校の話を聞いて
ると2人は相当つまらない
高校生活みたいだった。

時間も11時になって由紀
さん達が帰ってきたので
僕達はお邪魔して帰った。

僕は理子と帰っていた。

理子「なんかさぁ・・・
ちょっとショックやね」

司「うん・・・まさか学校
がつまらんって言うとは
思ってなかった・・・」

理子「でもさぁ・・・
なんかわかる気するねん。
あたしがもし司と違う学校
選んでたらあーなってたと
思ったりするもん・・・」

司「理子は大丈夫やって。
僕が・・・ダメやと思う」

僕は守君がいなかったら
絶対に楽しくないと思った

それは1学期でわかってた
学年親睦会でもそうだった

人は違う道を歩んでいけば
離れていくことばかりだ。

僕も・・いづれは守君から
離れないといけないだろう

今が永遠に続けばいいのに
強くそう思っていた・・・

理子「あっ。もうすぐやね
旅行の準備もしないとね」

司「そうやね。もうすぐか
後10日ぐらいやもんね」

僕達は話題を変えていた。
楽しい話がしたかったから

それから数日の間は道場と
夏休みの宿題にバイトを
繰り返す日々だった。

そして・・・夏休みも中盤
に入っていくことに・・・

第27部-夏休み前半- 完

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