第659話 気遣い

2022年8月21日

第27部-夏休み前半-

t f B! P L
マクドへ入ると吉井さんが
レジ前に立っていた。

理子は手を振っていた。

吉井「どうしたんよ?」

理子「ちょっとね~。旅行
の話し合いするねんよ。
司ぁ。何にする~?」

司「僕はホットで~」

理子「あたしカフェオレ」

吉井「かっこいいやんか。
ジュースやと思ったのに」

理子「彼氏に合わせたいの
真似しただけやねんけど」

司「あとポテトのMを
ひとつお願いします」

理子「じゃああたしも~」

司「あれ?僕ひとりで
ポテトのMもいらんけど」

理子「じゃあなんで?」

司「一緒につまめばって
思ったからひとつで」

女の子はポテトが好きだ

話し合ってつまめれば
いいと思って頼んでた。

理子のポテトは消した。

吉井「いいなぁ。なんか
ラブラブやん。2人共」

理子「そうでもないで」

司「いいよ。お金出すよ
理子の分も一緒にして」

理子「いいよいいよ。
あたしもバイト代ある」

司「いやぁ。いいねんよ
父さんから理子ちゃんと
デートの時に使えって
言われてる小遣いあって
それ使うだけやから」

僕は親からお小遣いを
月1万円もらっている。

バイトをしているので
こんなにもいらないと
言ったが僕の小遣いは
4000円で残りの
6000円は理子との
デート代で使えと言う
お小遣いをもらってた

余ったお金は貯金して
理子に買うプレゼントの
足しにしろと言う事だ。

自分の為にも使えるけど
それはしたくなかった。

親を裏切る事になるから。

理子「ありがと。司っ」

司「いえいえ。いつも
ほったらかししてるし」

吉井さんに言われた事だ
僕は結構ショックだった

注文して席に着いた。
そしてパンフを見ていた。

理子「結構色々あるねん。
京都とかよくないかな?」

司「ちょっと待ってよ。
日帰り旅行でいいの?」

理子「日帰りは嫌や」

司「僕は1泊2日ぐらいが
ええと思ってるんやけど」

理子「うーん。そうやね。
バイトもあるし2泊になる
ときっついかなぁ~」

司「そうなったら日帰りの
パンフはいらんくなるよ」

理子「あれ?これ日帰り」

司「理子が見てるんは
日帰りばっかやねんけど」

理子「うわっ。ほんまや」

理子は日帰り旅行のパンフ
をずっと見ていた。

旅行自体が新鮮だったので
理子はかなり浮かれていた

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