第654話 不良好き

2022年8月16日

第27部-夏休み前半-

t f B! P L
理子「司は色々と頑張って
るからあたしはなかなか
一緒におられへんって事を
言ってるだけやねんって」

司「ごめんね。理子」

理子「やめてよ。司ぁ~。
あたしに謝らんとってよ」

司「だって・・謝らないと
理子が我慢してたんなら」

理子「司はあたしに負い目
を感じないでほしいねん。
だから謝らんとってよ~」

吉井「仲いいんやねぇ~。
いいなぁ。あたしも彼氏が
めっちゃ欲しいわぁ~」

理子「吉井さんやったら
すぐにできると思うけど」

司「確かに・・・」

吉井さんはかわいらしい。
彼氏がいてもおかしくない

理子「向井さんとか吉井
さんの事好きと思うよ」

吉井「はぁ?やめてよ。
向井さんは無いわぁ~」

司「向井さんって?」

理子「同じバイト先の人。
大学生やねんけどね」

司「そっか~。吉井さんは
年上からモテそうな感じ」

理子「確かに吉井さんは
年上から好かれてるよね」

吉井「年上はいいねんけど
なんか嫌やねんなぁ~」

司「どんなんがいいの?」

吉井「強い人がええかなぁ
守ってくれるような人」

司「ヤンキーってこと?」

吉井「なんでそうなるん?
でもヤンキーは好きやで」

理子「前彼ヤンキーやった
って言ってなかったぁ?」

司「えっ?そうなんやぁ」

吉井「そうやねんなぁ。
あたしヤンキー好きやねん
めっちゃかっこいいやん」

理子「そうなんかなぁ?
怖いだけやと思うけど」

吉井「それが違うねんって
女の前では優しいねんよ。
そのギャップがええねん」

理子「よくわからんわぁ。
吉井さんの好みのタイプ」

司「でも多いと思うよ~。
ヤンキー怖いけど好きって
言う人けっこう聞くもん」

理子「なんでなんやろね」

吉井「かっこいいねんって
不良って仲間意識も強いし
喧嘩も強いやんかぁ~」

司「へぇ・・・そっかぁ」

そういう人は一部だけだ。
そんなに多くはいない。

でも僕は否定しなかった。

理子「あたし全然わからん
暴走族とかがええの?」

吉井「暴走族もええかなぁ
ルシエドって知ってる?」

司「ぶっ・・・」

理子「なによ。それ?」

吉井「知らへんの?」

司「いやぁ・・知らない」

僕は知らないふりをした。
ルシエドの看板を僕が出す
わけにはいかなかった。

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