司「なんでそこまでして
道場をやっていたの?」
父「大事な場所やったんや
俺達にとっても・・・な。
冠位明陵帝には俺達の苦楽
と汗が残ってるねんから。
ロバートが残してくれてた
大事な思い出もあるねん。
それを壊したくないねん。
ただの俺のエゴやけどな」
司「そうなんや・・・
父さん達も道場で・・・」
ずっと前からあった場所。
僕にとっても大事な場所と
思えてきていたからわかる
司「先生も一緒やった?」
父「野田?あいつは違う。
野田はなんかしらんけど
勝手に来てたな。明と卓が
内弟子とったのが野田や。
ちょうど司の今の年齢と
同じぐらいで来だしたわ」
司「弟子?なんで弟子?」
父「弟子じゃないと教えれ
ないことも多くあんねん。
表演以外の裏の部分で深く
教えるとなったらな」
司「そういえば守君達も
そういう事言ってたなぁ。
父さんは道場は本家?」
父「昔は本家とか分家とか
分かれてなかったけど?」
司「えっ?そうなん?」
父「本家と分家に分かれた
んは野田が大学卒業して
うちに入ってきてからや。
俺と魔人はロバートから
教えてもらったのから特性
を変えてオリジナルに変更
してやってたもんやから
ロバートの流れとは違う」
司「じゃあ・・・あれ?」
わけがわからなくなった。
父「ロバートの流れはな。
孫弟子の野田しかおらへん
明と卓がロバートの流れで
亜流にしたのも少しだけや
その明と卓から教えて
もらったんは野田だけや」
司「だったらさぁ・・・
先生が何で分家になるの?
本当は本家にならない?」
こうなると思ったからだ。
父「本当だったらそうなる
ほんまは野田がうちに入る
時に道場は任せるってな。
言ったんやけど断ったんや
俺は死神さんの培ってきた
流れで教える事ができない
今死神さんが教えている事
を俺が教えても変になる。
それは生徒にとって悪い。
こっちの都合にしたらダメ
せやからそれやったら暖簾
分けみたいな感じでやる。
それやったらやってもいい
って生意気言ってきてな。
野田を本家でこっちが分家
でわけようとしたらあいつ
死神さんに俺は勝てない。
だから本家は死神さんや。
今いない者より今いる者が
本家を名乗るべきやって。
って言ってあいつは分家を
選んでやってるねんや」
司「そうやったんや・・」
先生も人を立てていた。
ちゃんと場をわきまえての
発言が大人に感じていた。
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