父「野田はちょっと黙れ。
お前入るとよくわからん」
野田「はーい。そんじゃあ
俺はちょっと出ときます」
先生は部屋を出て行った。
父さんは少し落ち着いてた
父「悪かったな・・じゃあ
気を取り直してくかなぁ。
えっと質問なんやっけ?」
司「貿易しかしないって
ことを言ってたけど・・」
父「そうそう。貿易はなぁ
輸入輸出の事やねんけどな
将来貿易の仕事に就きたい
なら英語勉強しておけよ」
司「それもさっき聞いた」
父「なんやねんな。結局
企業訪問ってなんやねんな
それがわからんと俺も答え
られへんねんけどなぁ?」
守「僕達も悪いんですよ。
まさか企業訪問が貿易の事
になると思ってなくて・・
ほんとうにすみません」
司「それは・・・そうかも
ごめんなさい。父さん」
父「おいおい。謝るなや」
僕達が軽く考えすぎてた。
企業訪問でまさかここまで
なると思ってなかったから
守「貿易とは関係ない部分
で聞きたい事がありますが
質問してもいいですか?」
父「うん。いいよ」
守「会社の社長として・・
仕事に必要な信念って何か
ありますか?」
父「仕事に関しての方なら
別にないねんけどなぁ・・
スピードと正確さが重視で
後は色々な変化に対応して
修正かけてるぐらいやで。
武術の理念と一緒なだけで
信念ってほどじゃないわ」
司「えっ?もしかして・・
父さんも武の理を中心に
考えたり使ってるの?」
父「そりゃあ使うって。
武術は学問やねんからな。
若い時からずっとそれで
やってきてんからなぁ~」
司「父さんもなんや・・」
守「仕事に関して・・・?
他にもあるんですか?」
父「俺は代表やからなぁ。
仕事だけできてもあかん。
ビジネスもやらなあかん」
司「あっ。そうかぁ・・」
守「そっちの方かぁ・・・
ビジネスの信念は?」
父「ビジネスになるとなぁ
仕事ができてもあかんねん
個人だけじゃあかんねんや
個人が集まらないとあかん
個人が集まり集団になって
集団の中に個人の力を集め
大きくなってかなあかん。
そうなると自動的に1つの
答えに辿りつくねんよな」
司「それはどんな?」
父「人材が必要って事や。
人がいなけりゃ発展しない
自分1人では限界がある。
それが俺の信念かなぁ~」
父さんは深く考えずに悩み
ながらそう言っていた。
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