第636話 考え事

2022年7月29日

第26部-会社訪問-

t f B! P L
松原「何よ?どうしたん?
そんなに落ち込んでさぁ」

守「ちょっと黙っとけ」

司「ちょっと黙ってて」

僕と守君は黙っていた・・
黙って色々考えていた。

それは去年に瀬戸さんに
言われた言葉だった・・・


俺がお前らと同世代なら
絶対に相手してへんねん。

ロバートもそうやと思う。
お前らの親もそうするわ

うまくいかへんかった時期
もなんで上手くいかないか
を考えたりしててな・・・

ない頭絞ってあーだこーだ
言って必死やってんよな。

そうやって仲間達と
一緒に過ごしてた時期に
お前ら甘ちゃんと一緒に
楽しく過ごせると思うか?
相手にするわけないやん

そうやって頑張って
きた結果が今のお前らの
父ちゃんの会社やねんぞ。


瀬戸さんの言葉が強く残る
それが僕達を考えさせた。

理子「司の父さんさぁ・・
全然威張ってなかったね」

理子の発言にピンと来た。

守「それや。そうやわ」

松原「えっ?なんなん?
宮根の父さんがおんの?」

司「苦労を・・・」

コンコンコン・・ガチャッ

河野「失礼します」

扉をノックして河野さんが
応接室へ入って来た。

僕達はすぐ態度を改めた。

全員分の紅茶を用意して
くれてゆっくりしながら
談話をする時間になった。

司「こういう企業訪問って
いうのは他の学校からも
よくあったりしますか?」

河野「今回が初めてですね
大学生の就職活動とかでの
案内しかしていません」

守「なんで今回は案内を
してくれたんですか?

今日案内してもらって・・
断られて当然ってぐらいの
感じがしました・・・」

河野「本来なら断ります。
でも野田さんから頼まれた
ので今回お受けしました」

守「そういえば・・・」

司「あの時かなぁ・・」

あの時柴田さんに言われて
電話をしたのは先生だった

あの時は先生が役員なんて
僕達は何も知らなかった。

司「あの・・・先生・・・
じゃないや。野田さんって
そんな偉い立場ですか?」

河野「そうですね。かなり
上の立場におられますよ。
野田さんは建築部の次長で
元々私の上司でしたので」

司「ええっ!?なんで?」

守「信じられへん・・・」

道場にいる時の先生しか
知らない僕にはきつかった

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