松原「うわぁ。すっご~」
理子「司のお父さんやん」
守「めっちゃ風格あるわ」
司「父さん・・・」
僕は父さんを黙って見てた
家で母さんに怒られている
父さんしか見たことがなく
会社での父さんを見たのは
これが初めてだった・・・
普段の父さんとは違ってた
父「あっ。これ差し入れね
みんなで分けて食べてや」
河野「あっ。すみません。
ありがとうございます」
父「そんじゃあみんなぁ~
夏の納涼会ではじける為に
しっかり結果出してこうね
ビールは美味しく飲もう」
父さんはそう言って会議室
の中へ入っていった。
ガチャッ・・・バタン・・
扉が閉まるのを確認して
みんな仕事に戻っていった
河野さんは戻ってきた。
河野「失礼致しました。
突然離れてしまいまして」
河野さんは僕達に対して
深く頭を下げていた。
守「いえいえ。頭を下げる
のは止めてくださいよ」
司「そうですよ」
もう僕達は恥じていた。
本来僕達はここに企業訪問
で訪問できるレベルと違う
それなのに簡単に考えてて
案内してもらえると思った
案内してもらうのが当然。
そういう感覚になっていた
案内してもらってると言う
事は仕事の邪魔をしてる。
僕達が邪魔をしているのに
自分の非礼とみなし頭を
しっかり下げてきた。
そんな事をさせてしまった
僕達の方が非礼極まりない
僕達が・・・甘かった。
河野「私は少しやる事が
ありますので別の者に案内
を代わらせてもらいます」
河野さんから河野さんの
部下の人に代わって案内を
してもらっていた。
一通り案内してもらって
一度応接室へ移動した。
??「こちらでお待ち下さい
河野を呼んで参ります」
司「はい。すみません」
僕達はとりあえず座った。
そこで少し緊張が解けた。
松原「なんかすごくない?
めっちゃ特別扱いやんか」
守「どこが特別扱いやねん
めっちゃ重圧あるやんけ」
司「バカにされてたしね。
迷惑かけた感じやんなぁ」
松原「バカにされてた?」
守「あぁ。ガキになにが
わかるねんって感じや」
司「はぁ。へこむわぁ」
松原さんは何も気づかない
河野さんが頭を下げていた
理由にも気づいてなかった
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