一人の女性が出てきた。
大人の綺麗な人だった。
??「どちらさんですか?」
守「市立港神なんですけど
あの・・・今日企業訪問を
させてもらうようなってる
はずなんですけど・・・」
??「市立港神さん・・・?
ちょっと待って下さいね」
バタン・・・
僕達は外で待っていた。
司「めっちゃ緊張したぁ」
守「それは俺の台詞やろ。
なんで司が緊張するねん」
司「だってさぁ・・・」
ガチャッ・・・
2~3分待つとスーツを
着た女性がやってきた。
すごくぴしっとしていた。
僕達も服装をすぐに正した
??「こんにちわ。市立港神
の沢田君で間違いない?」
守「あっ?俺ですか?
はい。そうですけど・・」
??「わかりました・・・。
野田からお聞きしています
名前と一致しています。
それでは本日案内させて
いただきます。私河野と
申します。本日はよろしく
お願い致します」
守「こちらこそ・・・
よろしくお願い致します」
守君が一礼をして全員が
すぐに合わせて礼をした。
高校生相手にしっかりと
礼儀を通してきていた。
僕達は大人に試されている
みたいに感じていた。
理子「あれ?司の名前は?
沢田君だけの確認なん?」
守君の名前だけ聞かれてた
先生は代表者の名前を守君
で伝えていたらしかった。
河野「ではこちらへどうぞ
後ろをついてきて下さい」
僕達は後ろを着いていく。
河野「今から案内させて
いただくのは酒店の運営部
です。こちらではお酒の
発注から卸・販売までを
一括でやってる部署です」
守「卸と販売をですか?」
河野「はい。そうですよ」
守「普通は卸だったら店は
持たないんじゃないです?
卸もやってお店もやってる
って事に聞こえましたが」
河野「ええ。その通りです
当社は卸も販売もしてます
確かに普通なら卸か販売か
のどちらかをしますけども
仕入れ値を安くする為には
数をさばく必要があります
その数をさばこうとすると
エンドユーザーを多く持つ
事が必要になってきます」
守「なるほど・・・」
司「そこが重点なんかぁ」
松原「えっ?なに・・?」
理子「どういう事なん?」
この時に僕は気づいた。
河野さんは僕達を相手に
していないのがわかった。
しっかり礼儀をしてたのも
大人として筋を通したので
あって自分を下げて高校生
の相手をする気は無かった
わからないのなら終わり。
わかるのならついてこい。
河野さんは強者の人だった
0 件のコメント:
コメントを投稿