第631話 圧倒

2017年4月21日

第26部-会社訪問-

t f B! P L
守「明後日来いってよ。
案内出してくれるってさ」

司「案内って?」

守「さぁ?わからへんわ。
ただ礼儀はしっかりしろ。
そんで司の父さんには訪問
する事を絶対言うなってよ
それが先生からの伝言や」

司「僕は大丈夫やけど」

理子「あたし不安やわぁ」

司「理子は大丈夫やって」

守「問題は松原やな・・」

松原「あたしできるって」

守「松原はとにかく俺達の
真似だけしたらええから。
俺が礼したら礼しとけよ」

松原「だからできるって」

守「できてるような奴なら
いちいちこんな事言わん」

松原さんのできるってのは
できない人のできるだった

できない人同士からすると
できるのかも知れないけど
できる人から見るとそれは
できてないとすぐにわかる

そこを守君は言っていた。

こういうことができてると
かっこ悪いように思えるが
しっかりできていると妙な
説得力を帯びてきていた。

守君もアムリタ教典を何度
も読み返していたから。

それから2日が過ぎて・・
企業訪問の日がやってきた

僕達は教えてもらった住所
を地図で調べて向かった。

守「この辺りやねんなぁ」

司「ビルばっかやんか」

理子「なんか圧倒される」

松原「結局どこなんよ~」

教えてもらった住所はビル
ばっか並んでいる場所だ。

僕達は少し迷っていた。

迷うこと・・・10分・・
ようやく目的地を見つけた

理子「ここがそうなん?」

司「僕はよく知らへんよ」

守「でもここであってるわ
住所もビルも一緒やもん」

松原「はぁ~。すごいわ」

エントランスの大きなビル
でスーツを着たビジネス
マンが多く出入りしていた

ちょっと圧倒されていた。

守「とりあえず中入ろう」

ビルの中へ入ると守衛さん
がこっちをじっと見ていた

僕達は不法侵入者みたいだ

守「えっと~。5階やわ。
さっさと5階に行くぞ~」

司「ちょっと待ってよ~」

とり残されたくなかった。
めっちゃ不安だったから。

エレベーターに乗って5階
で降りて会社の前に立った

守「よし。気合入れるぞ」

司「うん・・・大丈夫!!」

緊張が漂ってきていた。
守君は扉をノックした。

このブログを検索

ページビューの合計

Translate

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

QooQ